Ado 初の有料会員限定ライブで新たな挑戦 賛否の声も歌手としての枠を超えてファンとの距離を縮めた意欲的な試み

2026.10.30

 

世界を舞台に活躍する歌い手・Adoさんが、新たなファンとの交流の形に挑戦した。

10月24日、24歳の誕生日を迎えたAdoさんは、翌25日までの

2日間、東京・国立代々木競技場第一体育館で初の有料ファンクラブ会員限定ライブを開催。代表曲の歌唱に加え、トークやゲーム実況、これまでの活動を振り返る企画などを盛り込んだ特別なステージを届けた。

一方、一般的なコンサートを期待していた一部のファンからは、

歌唱曲数やイベント内容について

約1週間が経過して賛否の様々な意見がSNS上に上がってる。

しかし、今回の試みは、単に楽曲を披露するだけではなく、アーティストとしてのAdoさんとは異なる一面をファンに届けようとした意欲的な取り組みだったことは紛れもない事実だ。

 


▪️世界を舞台に存在感を高めるAdo


2020年10月23日、配信限定シングル「うっせぇわ」でメジャーデビューしたAdoさん。独特の歌声と圧倒的な表現力で注目を集め、現在では日本を代表する世界的アーティストの一人へと成長した。

2025年に開催したワールドツアー「Hibana」では、アジア、オーストラリア、ヨーロッパ、北米、南米の5大陸、33都市で全34公演を実施。50万人以上を動員するなど、海外でも大きな存在感を示した。

2026年も勢いは続き、5月には北米史上最大規模のJ-POPフェスティバル「Zipangu 2026」でヘッドライナーを担当。8月には米国の大型音楽フェスティバル「Lollapalooza」に初出演し、Airbnb Stageのトリを務めた。

さらに6月には、世界最大級のエンターテインメントエージェンシー「WME」と、日本を除く全世界でのエージェント契約を締結。活動の舞台を着実に広げている。

 


▪️初の有料会員限定ライブで見せた新しいAdo


今回のイベント「Adoのドキドキ秘密基地有料会員様限定ライブ」は、ファンクラブ会員を対象とした特別公演。

チケット料金は税込み1万5000円で、会場にはAdoさんを応援する多くのファンが集まった。

ステージでは「うっせぇわ」「踊」「唱」などの代表曲に加え、ボカロ楽曲の歌い手として活動していた時代を思い起こさせる「金木犀」「シカバネーゼ」なども披露。さらに、松浦亜弥さんの「Yeah!めっちゃホリディ」、広瀬香美さんの「ゲレンデが溶けるほど恋したい」といったカバー曲にも挑戦した。

公演時間は約2時間半の長丁場

歌唱だけでなく、これまでの活動を振り返る年表企画やトーク、

ゲーム実況なども取り入れ、普段のコンサートとは異なる構成だった。

世界各地のステージで歌声を届けてきたAdoさんが、今回はファンクラブ会員に向けて、アーティストとしての姿だけではなく、普段の活動や人柄を感じられる時間を用意したという点は、今回のイベントの大きな特徴といえる。

 


▪️賛否の声もファンとの関係を考える機会に


一方、SNSではイベントの内容についてさまざまな感想が寄せられた。

特に、通常のコンサートのように多くの楽曲を聴けると期待していたファンからは、トークやゲーム実況の割合が大きかったことに戸惑う声もあった。

また、イベントの趣旨や具体的な演目について、チケット購入前にもっと詳しい説明が欲しかったという意見も見られた。

今回の公演では、通常のライブとは趣旨を変え、演奏以外の演目も用意していることが事前に案内されていた。ただし、具体的な内容まで十分に伝わっていたかについては、今後のファンクラブイベントを考えるうえで検討の余地がありそうだ。

一方で、デビュー前からAdoさんの歌声を応援してきたファンからは、思い入れのある楽曲を生で聴けたことへの喜びや、普段のコンサートでは見られない一面を楽しめたという声も上がっている。

つまり、今回のイベントは、楽曲を中心に楽しみたいファンと、Adoさん自身の人柄や活動の裏側まで知りたいファン、それぞれの期待が表れた機会だったとも考えられる。

 


▪️新しいことに挑戦する意欲と姿勢こそ評価したい


人気アーティストがファンクラブ限定イベントを開催する場合、通常のコンサートとは異なる企画を取り入れることも、一つの可能性だ。

歌を届けるだけでなく、トークやゲーム、過去の活動の振り返りなどを通じて、ファンとの関係を深めようとする試みには、新しいエンターテインメントの形を模索する姿勢がうかがえる。

もちろん、チケットを購入するファンが期待する内容を事前に分かりやすく伝えることは大切だ。今後、イベントの趣旨や演目の説明がさらに充実すれば、

参加するファンにとっても、より満足度の高い時間につながるだろう。

どれほど人気を集めても、これまでの成功体験だけにとどまらず、新しい表現や交流の方法に挑戦することは簡単ではない。

今回のイベントに対する反応はさまざまだが、Adoさんが24歳という若さで世界規模の活動を続けながら、ファンとの新たな接点をつくろうとしたことは、評価されるべき点ではないだろうか。

一つの公演に対する感想は人それぞれであり、すべてのファンの期待に応えることは容易ではない。それでも、挑戦したからこそ見えてくる課題があり、

その経験は次のステージにも活かされていくはずだ。