UFCで衝撃デビュー戦のゲイブル・スティーブソン選手が豪快TKOでヘビー級トップ戦線に名乗り上げ

2026.7.12

東京五輪レスリング男子フリースタイル125キロ級金メダリストのゲイブル・スティーブソン選手(米国)が、世界最高峰の総合格闘技団体UFCで鮮烈な第一歩を刻んだ。7月12日(日本時間)、米ラスベガスで開催された『UFC 329』のヘビー級マッチでエリシャ・エリソン選手(米国)を1ラウンド2分31秒TKOで下し、その圧倒的な身体能力と打撃センスを世界に印象づけた。


 

レスリング界の頂点に立った逸材が、プロレス、アメリカンフットボールを経て総合格闘技へ。異例ともいえるキャリアを歩んできたスティーブソン選手は、いよいよUFCという世界最高峰の舞台で真価を示し始めた。

 

▪️エリートアスリートが辿り着いた「世界最高峰」

スティーブソン選手は2020年東京五輪でレスリング男子フリースタイル125キロ級の金メダルを獲得し、一躍アメリカを代表するトップアスリートとなった。その後はプロレス団体WWEと契約し、さらにNFLのバッファロー・ビルズとも契約を結ぶなど、多くの競技から才能を高く評価されてきた。

その一方で、最終的に選んだ舞台は総合格闘技だった。

名門ジャクソンズMMAに拠点を置き、元UFCヘビー級王者ジョン・ジョーンズ選手の指導を受けながら急速に実力を磨いたスティーブソン選手は、MMAデビューから3試合すべてを1ラウンドKOで勝利。圧倒的なフィニッシュ能力を武器に、UFC参戦前から次代のヘビー級を担う存在として大きな期待を集めていた。

 

▪️ジョン・ジョーンズ選手を彷彿とさせる多彩な攻撃

デビュー戦の相手となったエリソン選手も、キャリア5勝すべてを1ラウンドフィニッシュ(4KO・1一本)で飾ってきた危険なファイター。スティーブソン選手の実力を測る試金石として申し分ない相手だった。

試合開始直後から両者は距離を詰めて激しく打ち合う。スティーブソン選手はヘビー級とは思えないスピードでパンチを連打し、徐々に主導権を掌握。さらに首相撲からのヒザ蹴り、飛び込むような左フック、ボディへの三日月蹴り、相手の足を削る関節蹴りなど、多彩な打撃を織り交ぜながら攻勢を強めた。

レスリングをベースにしながらも打撃主体で試合を組み立てるスタイルは、師匠であるジョン・ジョーンズ選手を思わせる完成度の高さを感じさせた。

終盤、ダメージを蓄積させたエリソン選手に対し、スティーブソン選手は強烈な左フックを命中させると、そのまま顔面へのヒザ蹴りを炸裂。最後は怒涛のパンチラッシュで一気に勝負を決め、レフェリーが試合を止めた。

これでスティーブソン選手はMMAデビュー以来、全4勝を1ラウンドKO・TKOで飾る圧巻の戦績を記録。レスリング世界最高峰の実績に加え、打撃でも非凡な才能を示したことで、UFCヘビー級戦線に新たな超新星が誕生したと言っていいだろう。

ジョン・ジョーンズ選手の後継者候補とも評される24歳の逸材は、今後どこまで世界の頂点へ駆け上がるのか。UFCヘビー級の勢力図を塗り替える存在となるのか!?