岡本和真選手のムーンショットに両チーム陣営がざわつき騒然 球団史に刻まれた5階席弾 監督も驚嘆「野球ファンを魅了する一発だった」

2026.6.13

【©️Blue Jays 】

ブルージェイズの岡本和真選手が放った一撃がトロントの夜空と球場全体を震わせた。

現地12日に行われたヤンキース戦。初回二死二塁で迎えた第1打席、相手先発ウェザース投手のスライダーを捉えた打球は、打球速度111.4マイル(約179.2キロ)で舞い上がり、右翼方向へ一直線に伸びていった。


 

ファウルかと思われた打球はそのままフェアゾーンに残り、本拠地ロジャーズセンターの最上階である“500レベル”へ着弾。

飛距離423フィート(約128.9メートル)を記録する14号2ランとなった。

メジャー屈指の強打者たちでさえ容易には到達できないエリアへの一発。

スタンドが騒然となるなか、ベンチではチームの主砲であるゲレロ選手までもが両手で頭を抱え、思わず口を開けて驚愕する姿を見せた。岡本選手がダイヤモンドを一周すると、ゲレロ選手は力こぶを作るジェスチャーでその怪力を称賛した。

試合後、ジョン・シュナイダー監督も興奮を隠さなかった。

「あんな場所まで飛ぶ打球はなかなか見られない。スライダーをフェアゾーンに残した技術も素晴らしいが、何より彼はとてつもないパワーを持っている。相手チームはそう思わないかもしれないが、野球ファンにとっては本当に感動的な一発だった」

指揮官の言葉通り、この本塁打は単なる得点シーンではない。ロジャーズセンターの最上階へ打球を運ぶ“500レベル・ホームラン”は、球団内でも特別な勲章として知られている。

ブルージェイズの歴史でも達成者は限られており、岡本選手は球団史上10人目(12度目)の到達者となった。さらに、スタットキャスト導入後に「飛距離420フィート以上」「打球速度111マイル以上」「打球角度35度以上」という条件を同時に満たした打球は、2015年以降で球団史上わずか2本目。まさに記録にも記憶にも残る“ムーンショット”だった。

日本から海を渡った岡本選手は、この一発でメジャー1年目の日本人選手としては鈴木誠也選手が2022年に記録した本塁打数に並び、日本人ルーキー歴代7位タイとなった。

しかし、当の本人は終始冷静だった。

「ファウルになるかなと思ったけど、打てて良かったです」

球団史に刻まれる一発について問われても、

「そういうのは気にしていないので。ホームランはホームラン。勝ったから良かったです」

と淡々。周囲が騒然となる中でも、その視線はすでに次の試合へ向いていた。

規格外のパワーがMLBファンを驚かせる一方で、本人は記録よりもチームの勝利を優先する。岡本和真選手という打者の真価は、圧倒的な飛距離だけではなく、結果に一喜一憂しない冷静さと勝負師としての姿勢にこそあるのかもしれない。

この日の一発は、単なる14号本塁打ではない。メジャーリーグという世界最高峰の舞台で、日本球界を代表するスラッガーが持つ規格外のパワーを改めて証明した象徴的なアーチだった。