運命のゲーム7を制したスパーズが12年ぶりのファイナル進出 ウェンバンヤマ躍動で王者サンダー撃破、頂上決戦はニックス戦へ

2026.5.31

【©️San Antonio Spurs 】

NBAプレーオフ・西地区ウエスタンカンファレンス決勝第7戦が5月30日(日本時間31日)に行われ、サンアントニオ・スパーズがオクラホマシティ・サンダーを111―103で下し、2013―14シーズン以来となる12年ぶりのNBAファイナル進出を決めた。前年王者サンダーは本拠地で力尽き、連覇の夢はあと一歩で潰えた。


 

シリーズ最終決戦にふさわしい激闘だった。

立ち上がりから主導権を握ったのはスパーズ。高いシュート成功率を維持しながら、守備でもサンダーの攻撃を封じ込め、第1クォーターを32―25とリードして終える。特に外角守備が機能し、サンダーに思うようなリズムを与えなかった。

しかし、第2クォーターに入ると、リーグを代表するスーパースター、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)が反撃の狼煙を上げる。このクォーターだけで13得点を叩き出し、停滞していたオフェンスを活性化。残り1分33秒にはジェイリン・ウィリアムズのジャンパーでついに逆転に成功し、本拠地は大歓声に包まれた。

それでもスパーズは崩れなかった。ディアロン・フォックスを中心に落ち着いて得点を重ね、再び流れを引き戻す。56―53とわずかにリードを保ったまま前半を折り返した。

第3クォーターでは、ヴィクター・ウェンバンヤマとジュリアン・シャンパニーが真価を発揮する。両者が立て続けに3ポイントシュートを沈め、一時は11点差までリードを拡大。サンダーもSGAの個人技やアレックス・カルーソの粘り強いプレーで食らいつき、77―80と3点差まで詰め寄って最終クォーターへ突入した。

勝負の第4クォーター、スパーズは若さと勢いを前面に押し出した。ケルドン・ジョンソン、フォックス、ウェンバンヤマが次々と加点し、再び2桁リードを形成。さらにシャンパニーの3ポイント、新人ディラン・ハーパーの勝負強い一撃、ルーク・コーネットの豪快なブロックなど、攻守でビッグプレーが連発した。

 

最後まで王者サンダーは粘りを見せたが、

スパーズは終盤も冷静に試合をコントロール。

敵地での“ゲーム7”を制し、若きチームがついにNBA最高峰の舞台へたどり着いた。

勝利したスパーズは、ウェンバンヤマが22得点を挙げて攻守両面で存在感を発揮。

シャンパニーも6本の3ポイントを含む20得点と爆発し、

ステフォン・キャッスルが16得点、フォックスが15得点をマークした。

カンファレンス・ファイナルMVPにはウェンバンヤマが選出され、

次代のリーグを担う超新星がその実力を改めて証明した。

一方、敗れたサンダーはSGAが35得点と孤軍奮闘。

ケイソン・ウォーレスが17得点、カルーソとジャレッド・マケインが12得点を挙げたものの、ジェイレン・ウィリアムズの負傷欠場も響き、最後まで埋めきれなかった。

この結果、NBAは8年連続で異なる王者が誕生することが決定。

リーグの勢力図が大きく変化するなか、

ファイナルはニューヨーク・ニックス対スパーズのカードに決まった。

両チームがNBAファイナルで対戦するのは、スパーズが優勝を飾った1999年以来2度目。さらに今季NBAカップ決勝の再戦でもあり、話題性十分の頂上決戦となる。

新時代の象徴となったウェンバンヤマ率いるスパーズか、

それとも悲願の王座奪還を狙うニックスか。

注目のNBAファイナル初戦は、6月3日に開幕する。