「日本軽量級の輸出」が加速!嵐舞選手 61秒KOでONE本戦契約獲得の必然

2026.5.22

【©️ONE Championship】

タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 155』第6試合で、日本の軽量級戦線にまた一人 世界仕様のファイターが現れた。

TEAM TEPPEN所属の嵐舞選手が、ミャンマーのイー・ヌオ選手をわずか61秒でKO。強烈な左ボディで試合を終わらせ、ONE参戦3連勝とともに本戦契約を勝ち取った。


 

近年のONE Friday Fightsシリーズは、単なる興行ではない。

アジア各国の若手ファイターが集まり、“世界契約”を争う実力査定リーグとしての意味合いを強めている。その中で嵐舞選手は、極めてインパクトのある勝ち方を続けている。

嵐舞選手は、STAND UP、RISE、DEEP☆KICKなど国内団体で経験を積んできた軽量級の有望株。今年1月のONEデビュー戦ではチャラムカオ選手をKOで撃破。

続く3月にはヴェリハン・パリット選手にも勝利し、今回がONE3戦目だった。

対するイー・ヌオ選手は、戦績9勝3敗を誇る20歳の新鋭。今回がONE初参戦だった。

試合は開始直後から緊張感に包まれた。じわじわと距離を詰めるイー・ヌオ選手に対し、嵐舞選手は一歩も引かず応戦。左ヒザを見せながら軌道を変えた左ハイキックでダウンを奪うと、一気に主導権を握った。

立ち上がったイー・ヌオ選手は打ち合う姿勢を見せたが、最後は嵐舞選手の左ボディが炸裂。相手は時間差で崩れ落ち、そのまま立ち上がることができなかった。

決着は1R1分1秒。

いわゆる“秒殺KO”だった。

ただ、この勝利が注目される理由は、単純なKO劇だけではない。

現在のアジア格闘技市場において、

日本人軽量級ファイターの価値が急速に高まっていることとも無関係ではない。

ONEは近年、北米や中東市場への拡大を進める一方、日本人選手のブランド力を重要視している。軽量級は特に日本市場との親和性が高く、武尊選手、野杁正明選手らが築いてきたストーリーの延長線上で、“次世代スター”の発掘が急務となっている。

その中で、嵐舞選手のように「倒せる」「試合時間が短い」「映像映えする」タイプは、団体にとっても極めて価値が高い存在だ。

さらに興味深かったのは、試合後のマイクをタイ語で行ったことだろう。

ONEは現在、“アジア全域マーケット”を強く意識している。

単に強いだけではなく、現地文化への適応力や発信力も含めて

選手価値が評価される時代になっている。


【文:高須基一朗】