ボクシング 統一ヘビー級王者ウシクが引退時期に初言及「あと3試合で終わる」 “最重量”で防衛戦へ

2026.5.23

プロボクシング世界ヘビー級統一王者のオレクサンドル・ウシク(39=ウクライナ)が、自身のキャリア終盤について初めて具体的に言及した。現地23日、日本時間24日にエジプト・ギザのピラミッド前特設会場で行われるWBC世界ヘビー級タイトル防衛戦を前に、「あと3試合で終わる」と明かし、引退が近づいていることを示唆した。

ウシク選手は、元GLORY世界ヘビー級王者のリコ・ヴァーホーベン(37=オランダ)と対戦。キック界では“絶対王者”として君臨してきたヴァーホーベン選手だが、プロボクシングではまだ2戦目となる異色の挑戦だ。

前日計量でウシク選手は、キャリア最重量となる233.3ポンド(約105.8キロ)を記録。一方のヴァーホーベン選手は258.7ポンド(約117.3キロ)でクリアした。体格差は約11キロ。重量級ならではの迫力ある一戦となりそうだ。

計量後のインタビューでウシク選手は、「神は毎日、私に力を与えてくれる。相手は危険な選手だ。ボクシングに簡単な試合はない」と警戒感を口にしながらも、「試合は自分にとって喜び。合宿に入り、準備を続けることが人生そのものだ」と静かに闘志を燃やした。

会場となるギザのピラミッド前で行われたフェースオフにも強い印象を受けたようで、「初めて対面した時、“これは特別な舞台だ”と思った」とコメント。世界的観光地を舞台にした異例のビッグイベントに胸を高鳴らせた。

一方で、ウシク選手は自身のキャリアの終着点についても率直に語った。

「あと3試合で終わると思う。100%断言はできないが、もし引退を宣言したら、私は二度と戻らない」

クルーザー級4団体統一を成し遂げ、その後ヘビー級でも頂点に立ったウシク選手は、すでに現代ボクシング史に名を刻む存在。テクニック、スタミナ、戦術眼を兼ね備えた“完成型ヘビー級王者”として高い評価を受けてきた。