中谷潤人選手 激闘の代償は眼窩底骨折の疑い 尚弥選手の一撃で負傷 無念の初黒星

2026.5.3

2026年5月2日、東京ドームで行われた世界スーパーバンタム級4団体統一戦で、挑戦者の中谷潤人選手が、統一王者の井上尚弥選手に判定で敗れ、プロキャリア初黒星を喫した。さらに試合後には左眼窩底骨折の疑いが浮上し、会見をわずか5分で切り上げて病院へ向かう事態となった。


 

主催者によると、中谷選手は試合中に受けたパンチの影響で左目周辺に異常を訴え、試合後に精密検査を受けるため搬送。本人も「11回の被弾によるもの」と説明しており、

CTスキャンによる診断が行われる見込みだ。

無敗同士による大一番は、序盤から緊張感に満ちた攻防が続いた。

中谷選手は長いリーチを生かしたジャブで距離を支配し、初回終盤には鋭いカウンターをヒット。続く2回も主導権を握り、井上尚弥選手を容易に懐へ入らせなかった。

中盤以降は打ち合いの様相を強める。8回には両者が前に出てワンツーを交換し、会場のボルテージは一気に上昇。中谷選手は9回、ロープ際に追い込んで連打を浴びせるなど、井上尚弥選手を脅かす場面も作った。

しかし、勝負の流れが大きく動いたのは終盤だった。

10回には偶発的なバッティングで中谷選手が左眉間から出血。さらに11回、井上尚弥選手の強打を受けたことで視界に異変が生じた。それでも中谷選手は前進をやめず、最終12回まで攻勢を貫いた。

試合終了のゴングが鳴ると、両者はリング中央で固く抱擁。激闘を物語るように互いの健闘を称え合ったが、判定は0―3で井上尚弥選手が防衛に成功。中谷選手は日本人2人目の4団体統一、そして世界4階級制覇という大記録にあと一歩届かなかった。