UFC311バンダム級タイトルマッチでメラブが圧勝!!

2025.1.19

【©️Zuffa  LLC/UFC】

 

2025年1月18日(日本時間19日)、

米国カリフォルニア州イングルウッドのインテュイット・ドームで開催された

『UFC 311: Makhachev vs. Moicano』で、

ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)が人生初の黒星を喫した。

▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R

メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)
19勝4敗(UFC12勝2敗)※UFC12連勝中
[判定3-0] ※48-47×2、49-46
×ウマル・ヌルマゴメドフ(ロシア)
18勝1敗(UFC6勝1敗)

【見どころ】

王者ドバリシビリにとっては初の防衛戦。

スターリングが王者だった時期には、

同門であり友人という関係もあって挑戦の機会が得られなかった。

しかし、昨年9月にショーン・オマリーを破り王座を獲得。

試合では、4ラウンドまでタックルからのテイクダウンでオマリーを封じ込め、

最終ラウンドにオマリーの蹴りでボディにダメージを受けたものの、

逃げ切って勝利を収めた。

これにより、フェザー級王者イリア・トプリアに続き、

ジョージア出身の2人目のUFC王者となった。

テイクダウン成功数は通算85回(13試合)で、

ジョルジュ・サン・ピエールの90回(22試合)に次ぐ

UFC史上2位を記録している。

現在34歳。

挑戦者ヌルマゴメドフは、引退した従兄弟のハビブ、

そして来週「Road to Dubai」で防衛戦を控える弟ウスマンに続き、

無敗での王座獲得を目指していた。

実力の高さゆえ、対戦選手に避けられる傾向があり、

ランカーとの対戦実現が難航していた。

前戦ではようやくランカーのコーリー・サンドヘイゲンとの試合が実現。

スタンドでサンドヘイゲンのバックを奪い、

スクランブルでもポジションを維持し続けて判定勝ちを収めている。

ヌルマゴメドフはムエタイのキャリアを持ち、

キックボクシング世界王者でもあるサンドヘイゲンを打撃で圧倒した実績を持ち、またUFCでは一度もテイクダウンを許していない。

現在29歳。

両者の意地がぶつかる試合となったが、

結果として意外な展開へ。

第1ラウンド

試合開始から、ドバリシビリは得意のテイクダウンを積極的に仕掛け、

ヌルマゴメドフを何度もマットに叩きつける展開へ。

ヌルマゴメドフはそのテイクダウンを防ぐため堅実なディフェンスを見せたが、

ドバリシビリの圧力に押され、ラウンド終了間際にも再びテイクダウンされる。

第2ラウンド

ヌルマゴメドフは攻撃重視のスタイルへ転じて、

スタンドでの打撃勝負を仕掛けるものの、

ドバリシビリは素早く反応し、再びタックルからテイクダウンを奪う。

ヌルマゴメドフは立ち上がろうとするが、

ドバリシビリがそのたびに圧力をかけ、

ラウンド終盤にも再び鮮やかなテイクダウンを成功。

第3ラウンド

無尽蔵の体力を武器にドバリシビリは打撃とグラウンドでの支配を続ける。

特にドバリシビリのテイクダウン成功数が多く、ヌルマゴメドフは体力を削られて、

徐々に反応が遅くなり立ち上がることが難しくなっていく。

ドバリシビリが試合のペースをコントロールし続けていく展開へ。

第4ラウンド

ヌルマゴメドフには完全に疲れが見え始めおり、

冷静に戦おうと試みるが、動きが鈍くなる。

ドバリシビリは再びタックルからのテイクダウンで優位を保ち、

ヌルマゴメドフに圧力をかけ続けました。

ヌルマゴメドフは打撃で反撃しようとしたが、

再度グラウンドで抑え込まれる時間が長くなる。

第5ラウンド

ヌルマゴメドフは最後の力を振り絞り攻撃を仕掛けるが、

ドバリシビリのディフェンスとテイクダウンが勝る。

ラウンド終盤にヌルマゴメドフが強烈なパンチを繰り出しましたが、

それもドバリシビリに大きなダメージを与えることは無く、

試合はそのまま終了しました。

判定結果

最終的に寝かせ続けて有意なポジションを取り続けたドバリシビリが

判定3-0で完勝。

UFC世界バンタム級王座を初防衛。

審判のスコアは48-47が2名、49-46が1名で、

ドバリシビリの圧倒的なグラウンドコントロールとテイクダウンの成功が評価。

ヌルマゴメドフはドバリシビリの戦術になすすべなく、敗北を喫した。