RIZIN.55=神龍誠選手、初防衛ならず…トニー・ララミー選手が2-1の判定勝利でカナダ人初の王座戴冠 RIZIN全王座が外国人王者に

2026.11.8

 

11月8日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYで開催された「RIZIN.55」。第13試合では、RIZINフライ級タイトルマッチとして、王者・神龍誠選手と挑戦者トニー・ララミー選手が対戦した。

両者が持ち味をぶつけ合う激しい攻防となった一戦は、最後まで攻め続けたララミー選手が2-1の判定勝利。神龍選手は初防衛に失敗し、王座から陥落した。

この結果、ララミー選手はカナダ人として初めてRIZINのタイトルを獲得。さらに、RIZINの全階級のベルトが外国人選手の手に渡るという、団体の歴史においても大きな節目を迎えた。

 


▪️1Rに神龍選手がダウンを奪うもララミー選手が反撃


試合開始直後、神龍選手は鋭い右のパンチを繰り出し、ララミー選手からダウンを奪う。

王者らしい積極的な立ち上がりを見せた。

しかし、ララミー選手もすぐに体勢を立て直すと、グラウンドでバックを奪取。リアネイキッドチョークを仕掛け、一本勝ちを狙った。

その後は神龍選手がパウンドを連打する場面もあれば、ララミー選手が下から腕十字を狙う場面もあり、序盤から緊張感の高い攻防が続いた。

 

▪️流血の激闘、勝負は最終ラウンドへ

2Rも両者は組みの攻防を中心に譲らない展開。

スクランブルの局面でも互いに冷静な対応を見せ、簡単には主導権を渡さなかった。

ララミー選手は左眉付近を負傷。迎えた3Rにはスタンドで前に出ると、テイクダウンにも成功した。

神龍選手も防御を試みたが、ララミー選手の流血が激しくなったことで試合は一時中断。ドクターチェックを経て再開された。

終盤はララミー選手が上から打撃を重ね、最後まで攻勢を維持。両者の意地がぶつかり合った15分間の戦いは判定に持ち込まれ、ジャッジ2者の支持を得たララミー選手が接戦を制した。

勝利が告げられると、ララミー選手は喜びを爆発させ、カナダ人初のRIZIN王者となった。

 

▪️6年ぶりの異変、RIZINの全王座が海外勢の手に

RIZINの歴史を振り返ると、日本人選手が各階級のタイトル争いをけん引してきた時期は長い。

2018年大みそかには堀口恭司選手がバンタム級王座、浜崎朱加選手が女子スーパーアトム級王座を獲得。日本人王者が複数の階級で存在感を示していた。

その後、2019年には堀口選手が王座を返上し、浜崎選手も同年大みそかに王座を失った。朝倉海選手もマネル・ケイプ選手とのタイトルマッチで敗れ、一時は日本人王者が不在となった。

しかし、2020年8月に朝倉海選手が扇久保博正選手を破ってバンタム級王座を獲得。

日本人王者が再び誕生し、その後も国内勢がベルトを保持してきた。

今回の神龍選手の敗戦は、そうした流れに終止符を打つ結果となった。