RISE.203 =政所仁が数島大陸との再戦を制し悲願の王座戴冠!2度のダウンを奪う圧巻の内容で第5代スーパーフライ級王者に「8年かかりました」
2026年11月8日、東京・後楽園ホールで開催された立ち技格闘技イベント「RISE203」。メインイベントでは、第5代RISEスーパーフライ級(-53kg)王座決定戦が行われ、同級1位の政所仁(魁塾)が同級2位の数島大陸(及川道場)に判定3-0で勝利。悲願のRISE王座を獲得した。
両者は2025年5月のRISE名古屋大会でも対戦しており、このときは政所が判定2-1で勝利している。今回は新王者の座を懸けた再戦。第2代RISEフライ級王者の実績を持つ数島がスーパーフライ級での二階級制覇を狙う一方、政所にとっては過去の王座挑戦で届かなかったベルトを手にする重要な一戦だった。
試合は3分5ラウンド。互いの意地と技術がぶつかるなか、政所が右ストレートを軸に試合を組み立て、2ラウンドと最終5ラウンドにダウンを奪取。最後まで攻撃の手を緩めず、明確な差をつけて判定勝利を収めた。
▪️序盤から右ストレートで主導権、2ラウンドに最初のダウン
サウスポーの数島に対し、政所は右インローや右ミドルを使いながら距離をコントロール。数島も得意の左ストレートを中心に攻撃を組み立て、互いに相手の得意な距離を探り合う立ち上がりとなった。
政所は右ストレートから左フックへつなぐコンビネーションを見せ、数島も左ストレートや右フックで応戦。単純な打ち合いに終始せず、蹴りとパンチを織り交ぜた駆け引きが続いた。
そして2ラウンド、試合の流れを変える場面が訪れる。
数島が左ストレートで前に出たところに、政所が右ストレートを合わせてダウンを奪った。これが最初のダウンとなり、ジャッジ3者はいずれも政所に10-8をつけた。
数島にとっては大きな痛手となったが、ここで試合を諦めることはない。再開後も前進を続け、得意の左ストレートを中心に反撃を試みた。
▪️数島も中盤に反撃、政所は右の攻撃で応戦
3ラウンドに入ると、数島は前進する姿勢を崩さず、左ストレートから右フックへとつなぐ攻撃を仕掛ける。
政所も右ミドルや飛び膝蹴り、右ストレートを繰り出し、相手の攻撃に対して的確に応戦。終盤には右の三日月蹴りや右ハイキックも見せ、攻撃の幅を広げた。
4ラウンドは数島が積極的に前へ出る展開。左ストレートからパンチをまとめ、政所をロープ際に追い込む場面も作った。
政所も右ストレートや膝蹴りで応戦し、スピニングバックフィストなど変化をつけた攻撃を繰り出す。数島が攻勢を強める時間帯もあったが、政所は冷静に対応し、試合の主導権を簡単には渡さなかった。
▪️最終5ラウンドに再びダウン!政所が勝利を決定づける
勝負の最終ラウンド。後がない数島は左ストレートや左ボディを織り交ぜながら前進し、パンチをまとめて逆転を狙う。
政所は右膝蹴りや右ミドルで迎え撃ち、距離を保ちながら反撃。数島がロープ際まで追い込んで攻撃を仕掛ける場面もあったが、政所は相手の左ストレートをかわし、右ストレートを打ち込んだ。
この一撃で数島が2度目のダウン。
2ラウンドに続くダウンを奪った政所は、再開後もパンチと膝蹴りをまとめて攻勢を維持。数島も最後まで反撃を試みたが、政所がリードを守り切り、5ラウンドを戦い抜いた。
▪️判定49-45、49-45、49-44!政所が第5代王者に
ジャッジの採点は49-45、49-45、49-44。3者全員が政所を支持する判定3-0で、政所が勝利した。
2度のダウンを奪い、数島の反撃を受けながらも最後まで試合をコントロール。元RISEフライ級王者を相手に、5ラウンドを通じて実力を示す内容となった。
これにより政所は第5代RISEスーパーフライ級王者に決定。長年追い続けてきたRISEのベルトをついに手にした。
▪️「8年かかりました」政所仁、悲願の戴冠に感慨
試合後、ベルトを手にした政所は「長らくお待たせしました。長かった……8年かかりました」と、王座獲得までの道のりを振り返った。
さらに「このベルトを絶対獲ると決めてやってきて、報われました」と喜びを語り、ファンや魁塾の関係者、家族への感謝を伝えた。
そして、ファンに向けて「何か諦めそうになったら成功するまでやってみてください」とメッセージを送った。
今回の王座獲得は、政所にとって新たなキャリアの出発点でもある。
本人も「これがスタートやと思うし、やっと発言権と地位をゲットした」と語り、今後は王者としてベルトの価値を高め、RISEと格闘技界を引っ張っていきたいとの意欲を示した。
過去の王座挑戦で何度も悔しさを味わいながら、8年にわたって追い続けた頂点。数島との再戦では2度のダウンを奪い、最後は3者一致の判定で決着をつけた。


