ジェシカ・チャステインが“母親そっくりの怪物”に変貌 ホラー映画『アザー・マミー』が北米興収1位の快挙、世界を震わせる二役の衝撃

2026.10.14

ハリウッドのホラー界をけん引する製作陣が、新たな話題作を送り出した。ジェシカ・チャステインさん主演のホラー映画『アザー・マミー』(原題:OTHER MOMMY)が、北米での公開初週末に興行収入約2750万ドルを記録し、

週末興行ランキングで首位を獲得した。

製作には、『M3GAN/ミーガン』『ブラック・フォン』などのヒット作で知られるブラムハウスと、ジェームズ・ワンさん率いるアトミック・モンスターが参加。実力派俳優の怪演と、身近な存在が恐怖の対象へと変わる不気味な設定が、観客の関心を集めている。

日本公開は11月20日(金)の予定。

ハロウィーンシーズンの北米で好スタートを切った話題作が、

日本の映画ファンにどのような衝撃を与えるのか。


 

■ 自分の母親と瓜二つ…少女を追い詰める「もう一人のママ」

物語の中心となるのは、少女ベラと、その母親に不気味なほどそっくりな正体不明の存在だ。

ベラの前に現れるのは、見慣れた母親の姿をしているにもかかわらず、どこか決定的に違う「何か」。その存在は少女の日常に入り込み、家族が暮らす空間を逃げ場のない恐怖へと変えていく。

恐ろしい怪物が突然襲いかかるだけではなく、信頼しているはずの家族と、目の前にいる正体不明の存在を見分けなければならない。この設定が、本作の心理的な怖さを際立たせる。

家族という最も身近で安心できるはずの関係が、疑念と不安の入り口になる。観客もまた、ベラと同じように「目の前にいる母親は、本当に母親なのか」という問いを突きつけられることになる。

 

■ ジェシカ・チャステインが一人二役に挑戦

本作で大きな見どころとなるのが、ジェシカ・チャステインさんの演技だ。

チャステインさんは、ベラの母親と、その姿を模した謎の存在「アザー・マミー」を一人二役で演じる。

同じ顔、同じ人物の姿でありながら、観客に異なる印象を与えなければならない。表情や視線、声の調子、わずかな動きの違いが、物語の緊張感を左右する難しい役どころだ。

チャステインさんは『ゼロ・ダーク・サーティ』『女神の見えざる手』などで知られ、『タミー・フェイの瞳』ではアカデミー賞主演女優賞を受賞。幅広い役柄を演じてきた実力派だ。

今回は、これまでのキャリアで培ってきた演技力をホラーというジャンルで発揮。母親としての顔と、人間とは異なる不気味な存在の顔を使い分けることで、作品に独特の緊張感をもたらしている。

 

■ 初週末で約2750万ドル 北米ランキング首位の好スタート

『アザー・マミー』は10月9日に北米で公開され、10月9日から11日までの週末3日間で、推計約2750万ドルの興行収入を記録した。

公開規模は3365館。公開初週末から北米の興行ランキング首位に立ち、世界興行でも好調な滑り出しを見せている。

さらに、海外市場でも複数の国・地域でランキング首位を獲得。公開初動の世界興行収入は約4500万ドルに達したと報じられている。

ホラー映画は、作品の世界観や恐怖の演出をスクリーンと音響によって体感できる点が大きな魅力だ。物語の核心に触れる映像や突然の展開を、観客が同じ空間で共有することも、劇場鑑賞ならではの楽しみといえる。

ただし、興行成績が好調だからといって、作品への評価がすべて一致しているわけではない。海外では批評家や観客から厳しい評価も寄せられており、興行面での成功と作品評価は分けて捉える必要がある。

 

■ ブラムハウスとジェームズ・ワンが仕掛ける恐怖

本作を手がけるのは、現代のホラー映画を語るうえで存在感の大きい製作陣だ。

ブラムハウスは、『M3GAN/ミーガン』『ブラック・フォン』『透明人間』など、独自の発想を取り入れたホラー作品を数多く送り出してきた。

一方、ジェームズ・ワンさんは、『ソウ』『インシディアス』『死霊館』シリーズなどで知られる映画監督・プロデューサー。アトミック・モンスターを率い、恐怖を生み出す映像表現と物語づくりに取り組んでいる。

本作の監督はロブ・サヴェッジさん。ジョシュ・マラーマンさんによる小説『Incidents Around the House』を原作とし、ネイサン・エルストンさんが脚本を担当した。

原作の持つ不穏な設定を、映画ならではの映像と音響でどのように表現するのか。ホラー作品を数多く手がけてきた製作陣の組み合わせも、本作への注目を集める要素となっている。

 

■ 「絶対に映画館で観るべき」製作陣が劇場体験をアピール

ブラムハウスの創始者ジェイソン・ブラムさんは、本作について、家庭では味わいにくい恐怖こそ劇場でホラー映画を鑑賞する醍醐味だと強調している。

恐怖が連続する本作について、ブラムさんは映画館での体験は自宅での鑑賞とは比較にならないとして、劇場で観ることを勧めた。

大画面に映し出される映像、空間を包み込む音響、そして観客が逃げ場のない緊張感を共有する環境。ホラー映画にとって、こうした要素は作品の印象を左右する重要なポイントだ。

もっとも、劇場で観るべきかどうかは、観客が何を重視するかによっても変わる。刺激の強い恐怖演出を求める人にとっては見逃せない作品となりそうだが、心理描写や物語の完成度を重視する人は、海外の批評も参考にしながら鑑賞を検討したいところだ。

 

■ 11月20日 日本公開へ ホラー映画の話題作は観客を魅了するか

北米で興行ランキング首位を獲得した『アザー・マミー』。実力派のジェシカ・チャステインさんが挑む一人二役に加え、ブラムハウスとアトミック・モンスターという製作陣の顔ぶれも注目を集める。

身近な家族の姿をした存在が、次第に恐怖の対象へと変わっていく物語は、怪物の外見だけではなく、人間の信頼や安心感そのものを揺さぶる設定だ。

北米での興行的な成功が、日本での観客動員につながるのか。そして、チャステインさんが演じ分ける二つの顔は、スクリーンの向こうにどのような恐怖を生み出すのか。

『アザー・マミー』は11月20日(金)より全国公開予定。