アーセナルが後半7分間で3発 リールを圧倒し3-0快勝 上田綺世選手の先制弾は幻に…明暗分かれたCL第2節

2026.10.14

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節が現地時間10月13日に行われ、アーセナルがリールを3-0で下した。前半はスコアレスで折り返したものの、後半に入ると攻撃の圧力を一段と強め、64分から71分までのわずか7分間で3ゴールを奪取。試合の均衡を一気に崩し、ホームで力の差を見せつけた。

一方、リールの日本代表FW上田綺世選手は先発出場。前半にはゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められず。さらに終盤には足を引きずるような様子で途中交代し、状態も気がかりな試合となった。


 

■前半は互角のスコアも、アーセナルが主導権を握る

アーセナルはCL初戦でナポリを1-0で下し、連勝を狙ってこの一戦に臨んだ。対するリールは初戦でレアル・ベティスに2-3で敗れており、敵地ロンドンで巻き返しを目指した。

試合序盤からボールを保持して攻撃を組み立てたのはアーセナルだった。20分にはユリエン・ティンバー選手の折り返しからブルーノ・ギマランイス選手がシュートを放ったものの、ゴール右へ外れる。

その2分後、リールにも先制のチャンスが訪れる。ナビル・ベンタレブ選手のシュートが相手DFに当たってコースを変え、ハーコン・ハーラルドソン選手を経由して上田選手へ。上田選手がゴール前から押し込んでネットを揺らした。

しかし、判定はオフサイド。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認でも覆らず、リールにとって貴重な先制点は幻に終わった。

アーセナルも37分にエベレチ・エゼ選手が決定機を迎えたが、GKベルケ・エゼル選手の好セーブに阻まれる。リールが守備で踏ん張り、前半は0-0で終了した。

 

■後半に一変した展開 わずか7分間で3失点

前半を無失点でしのいだリールだったが、後半はアーセナルの攻撃力に押し切られる展開となった。

均衡が破れたのは64分。ノニ・マドゥエケ選手のパスをペナルティーエリア内で受けたティンバー選手が、相手をかわしてGKの頭上を越すシュートを決めた。膠着(こうちゃく)していた試合を動かす、貴重な先制点だった。

勢いに乗ったアーセナルは67分、途中出場のブカヨ・サカ選手のパスからエゼ選手が追加点。さらに71分には、マルティン・ウーデゴール選手、カイ・ハヴァーツ選手とつないだ攻撃からサカ選手がネットを揺らした。

64分、67分、71分。わずか7分間で3ゴールを奪う圧巻の攻撃だった。

前半はリールの守備を崩し切れなかったアーセナルだが、先制点をきっかけに攻撃のテンポと精度を高め、相手に立て直す時間を与えなかった。個々の技術だけでなく、交代選手を含めた選手層の厚さと、得点機を確実に仕留める決定力が際立った。

対するリールは、失点後に守備の修正を図る間もなく立て続けにゴールを許した。前半の粘り強い戦いを結果につなげられなかった点は、今後に向けた課題となりそうだ。

 

■上田綺世選手は不運な判定、終盤の交代に負傷の懸念も

リールにとって悔やまれる場面の一つが、前半22分の上田選手のゴールだった。先制に成功していれば、アーセナルの試合運びにも変化が生まれた可能性がある。もっとも、得点が認められなかった以上、リールは別の形で流れを引き寄せる必要があった。

上田選手は78分にベンチへ退き、元フランス代表FWオリヴィエ・ジルー選手と交代した。交代時には足を引きずるような様子が見られたとされ、負傷の可能性が気がかりだ。ただし、試合中の様子だけで故障の有無や程度を断定することはできず、今後の状態確認が待たれる。

日本代表にとっても、上田選手のコンディションは注目点となる。得点力を期待されるストライカーだけに、仮に負傷があれば所属クラブだけでなく代表活動への影響も懸念されるが、現時点では慎重に見守る必要がある。

 

■アーセナルは連勝 リールは2連敗 結果が示した決定力の差

試合はアーセナルが3-0で快勝。

CL開幕2連勝を飾った一方、リールは2連敗となった。

前半は0-0で推移し、リールにも上田選手の幻のゴールという見せ場があった。しかし、後半に入ってからのアーセナルは、先制点を奪うと一気に攻撃を加速させ、短時間で勝負を決めた。

サッカーでは、試合を通じて守備の時間を耐え抜いても、一つの失点をきっかけに流れが大きく変わることがある。この試合は、アーセナルがその一瞬を逃さず、立て続けに得点へ結びつけた一戦だった。