なでしこジャパン ドイツに逆転負け 谷川萌々子選手が圧巻の先制弾も欧州遠征は1勝1敗で終了
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なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間10月13日、敵地でドイツ女子代表との国際親善試合に臨み、1-2で逆転負けを喫した。15分に谷川萌々子選手が個人技と強烈なシュートで先制点を挙げたものの、前半に同点とされると、後半73分に勝ち越しゴールを許した。
欧州遠征の初戦ではハイチ女子代表に5-1で快勝していた日本。しかし、FIFAランキング上位のドイツを相手に、攻撃の質や試合終盤の対応など、今後に向けた課題も残る結果となった。
▪️谷川萌々子がドイツの地で輝く 個人技で奪った鮮烈な先制ゴール
試合の立ち上がりは、日本がボールを保持しながら攻撃の糸口を探る展開となった。
3分には林穂之香選手がシュートを放ち、積極的な姿勢を示す。ドイツの素早いカウンターにも対応しながら、日本は自分たちのリズムで試合を進めていった。
均衡を破ったのは15分だった。
右サイドで仕掛けた藤野あおば選手が、ペナルティーエリア手前の右側に位置する谷川選手へパスを供給。ボールを受けた谷川選手は冷静な切り返しで相手守備陣をかわすと、右足を振り抜き、ゴール左隅へ鋭いシュートを突き刺した。
相手の守備を個人技で打開した見事な一撃。ドイツの地でプレーする谷川選手が、その実力を改めて示すゴールとなった。
先制した日本は、その後もドイツの反撃を受け止めながら試合を進めた。しかし、ホームチームもすぐさま攻勢を強め、日本にとって厳しい時間帯が訪れる。
▪️前半28分に同点弾 ドイツの攻撃力が日本を苦しめる
28分、日本はドイツの左サイドからの攻撃を食い止められなかった。
クララ・ビュール選手がペナルティーエリア内のスペースへ侵入し、中央へ折り返す。これに反応したリンダ・ダルマン選手が右足で豪快にシュートを放ち、ゴールを決めた。
日本は1-1と追いつかれ、試合は振り出しに戻る。
ドイツは同点ゴールをきっかけに勢いを増し、ボールを持つ時間だけでなく、ゴール前へ迫る攻撃でも存在感を強めた。
それでも日本は反撃の機会をうかがい、33分には藤野選手の落としから林選手がミドルシュートを狙う。勝ち越しを目指す姿勢を見せたが、前半のうちに追加点を奪うことはできなかった。
39分にはビュール選手に背後を突かれる場面もあったが、高橋はな選手の懸命な対応などで失点を回避。前半は1-1で終了した。
▪️後半はドイツが主導権 交代策で打開を図るも決定機は限られる
後半、日本は谷川選手を前線中央に置くゼロトップの形に変更。攻撃の組み立てに変化を加え、相手陣内でプレーする時間をつくろうとした。
しかし、時間の経過とともにドイツが圧力を強め、日本は守備に追われる展開となる。
59分には谷川選手と長野風花選手に代えて、宮澤ひなた選手と千葉玲海菜選手を投入。清家貴子選手を再び前線に配置し、攻撃の活性化を図った。
65分にはダルマン選手にペナルティーエリア中央からシュートを打たれたが、GK山下杏也加選手が見事なワンハンドセーブで阻止。日本は守護神の好守で勝ち越しを許さなかった。
だが、73分に再びドイツの攻撃に屈する。
日本が自陣からビルドアップを試みた場面で、GK山下選手から中央へのパスを選択。そのボールを起点にドイツの素早い攻撃を受け、左サイドからペナルティーエリア内へ進入したビュール選手に左足でシュートを決められた。
日本は1-2と逆転を許し、追いかける立場となった。
▪️終盤は高橋はなを前線へ 反撃も同点ゴールには届かず
失点後、日本は同点を目指して攻撃の姿勢を強めた。
81分には中央でパスをつなぎ、ペナルティーエリア左側でボールを受けた長谷川唯選手が右足でシュート。しかし、相手GKに阻まれ、得点には結びつかなかった。
終盤にはセンターバックを務めていた高橋選手を前線へ上げ、攻撃の形を変えてゴールを狙った。相手ゴール前でプレーする機会は増えたものの、決定的な場面をつくり出すには至らず、試合終了の笛を迎えた。
谷川選手の鮮やかな先制点や、山下選手の好セーブなど、個々の選手が見せ場をつくった一方、試合全体ではドイツの攻撃を受ける時間が長くなった。先制後の試合運びに加え、相手のプレッシャーを受けた際のボールのつなぎ方や、失点後の反撃の質も今後のポイントとなりそうだ。
▪️欧州遠征は1勝1敗 11月のブラジルとの連戦へ
なでしこジャパンは今回の欧州遠征で、ハイチに5-1で勝利した一方、ドイツには1-2で敗れ、1勝1敗で遠征を終えた。
結果だけを見れば勝ち越しには届かなかったものの、異なる特徴を持つ相手との連戦は、チームの現在の力を確認する機会となった。特に、谷川選手が強豪ドイツを相手に得点を挙げたことは、今後の攻撃を考えるうえでも注目される材料だ。
次戦は11月29日と12月5日に予定されているブラジル女子代表との国内での連戦。欧州遠征で得た手応えと課題をどのように整理し、次の試合につなげるか。
【試合結果】
国際親善試合
ドイツ女子代表 2-1 なでしこジャパン
【得点者】
15分:谷川萌々子(日本)
28分:リンダ・ダルマン(ドイツ)
73分:クララ・ビュール(ドイツ)


