田中将大投手まさかの初回5連打で3失点KO 本拠地騒然 日米通算199勝はまたもお預け
【©️読売ジャイアンツ】
巨人・田中将大投手が、広島戦で先発登板し、
3回8安打3失点でマウンドを降りた。
初回にまさかの5連打を浴びて3点を失い、
日米通算199勝目はまたしても持ち越しとなった。
東京ドームのファンからは、ため息とどよめきが交錯する厳しいムードが漂った。
▪️初回に乱れる、まさかの5連打
試合は立ち上がりから波乱含みだった。田中は2死を簡単に取ったかに見えたが、ここから流れが一変。連続してゴロが二遊間を抜ける中前打で一、二塁のピンチを招くと、坂倉にフルカウントからのストレートを中前へ弾き返され、先制点を献上。さらに、0-2と追い込んだファビアンにもスライダーを中前に運ばれ、続く菊池には左中間を破る2点適時打を浴びた。
これでまさかの5連打による一挙3失点。なおも満塁のピンチを迎えたが、ドミンゲスを抑えてようやく初回を切り抜けた。
2回も立ち直れないまま。1死から連打を浴びて再び一、二塁のピンチを背負う。末包には左中間への大飛球を打たれたが、キャベッジの好守に救われた。その後、坂倉を抑えて無失点に抑えたものの、要所で痛打を許す内容に不安が残った。
3回も1死から菊池に安打、田村には四球を与えて再び得点圏に走者を背負う。バントを試みたドミンゲスを見逃し三振に仕留めるも、打順が3巡目に入った小園にも四球を与え、満塁のピンチを迎えた。
この場面で杉内投手コーチが2度目のマウンド訪問。ブルペンではリリーフが準備を始める中、矢野を遊飛に打ち取り、この回も辛くも無失点に抑えた。
▪️降板時、場内どよめく 阿部監督の声かけに無言で応える
田中がベンチに戻ると、阿部慎之助監督が声をかけ、交代を告げた。代打がコールされた瞬間、東京ドームには驚きと落胆が混じったどよめきが響いた。
試合後、田中は「チームに迷惑をかける形でマウンドを降りてしまって悔しいです」とコメント。4月17日のDeNA戦で2回6失点と打ち込まれて以来の1軍登板だったが、今季はまだ白星に恵まれていない。
ベテラン右腕にとって節目の199勝目は、再びお預けとなった。