【K-1】村越優汰選手が盟友 林健太選手との引退試合を判定で勝利 新婚の妻が見守るリングで壮絶な打撃戦

2026.9.12

 

K-1 WORLD MAX 2026が9月12日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催され、【第3試合】では63kg契約・3分3R・延長1Rで林健太選手と村越優汰選手が対戦した。

村越選手にとっては現役最後の試合。

長くリングをともにしてきた盟友同士が、

最後の相手として拳を交えるという、特別な一戦となった。

試合は開始から激しいパンチの応酬となり、互いに一歩も引かない打撃戦へ。

3ラウンドを通じて消耗戦が続き、

最後まで勝敗の行方が読めない攻防が繰り広げられた。


 

▪️1Rから激しいパンチの応酬

1Rから両者は距離を詰め、鋭いパンチを次々と交換。

林選手が強いパンチで前に出れば、村越選手も打ち返す。互いの攻撃を受けながらも下がらず、リング中央で真っ向から打ち合う展開となった。

村越選手の引退試合という特別な背景がありながら、試合そのものは感傷に流されることなく、立ち上がりから純粋な勝負に。

 

▪️2Rに村越が左ストレートのカウンターでダウンを奪う

2Rに入ると、林選手の攻撃はさらに勢いを増した。

対する村越選手はインカーフを織り交ぜながら、左のカウンターの膝、パンチを上下に打ち分けて対抗。林選手の強打を受けながらも、相手の前進を利用して攻撃を返していく。

そして大きな場面が訪れる。

林選手のパンチに対し、村越選手が左ストレートのカウンターを合わせ、ダウンを奪った。

このダウンが試合の大きな分かれ目となった。

しかし、林選手もここで終わらない。

ダメージを感じさせながらも、フラつく足で踏みとどまり、狙い澄ましたカウンターを放つ。必死に繰り出した左のカウンターパンチには、最後まで勝負を諦めない意志が込められていた。

 

▪️3Rは「これぞK-1」と言いたくなる強打の消耗戦

最終3R。

林選手は笑顔を浮かべながらリング中央へ向かった。

村越選手は右アッパーから左ストレートにつなぐコンビネーションを見せ、林選手も右のインカーフからパンチを返す。

互いにインカーフを蹴り合い、両者がバランスを崩す場面も見られるなど、すでに身体は限界に近づいていた。

それでも両者は止まらない。

残り50秒を切ってから、さらに攻防の速度が上がった。

手数と強打が交錯し、パンチを受けても前へ出る。蹴りを当てられても、すぐにパンチを返す。

技術だけではなく、最後まで立ち続けて打ち合う意地がリング上に凝縮された。

まさに「これぞK-1」と感じさせる、壮絶な削り合いだった。

 

判定は3者とも29-28で村越選手。

村越選手が3-0の判定勝利を収めた。

勝敗を分けたのは、やはり2Rに奪った一つのダウンだった。

林選手の猛攻を受けながらも、村越選手はカウンターで決定的な場面を作り、そのリードを最後まで守り切った。

そして、この日は村越選手にとって、特別な意味を持つ一日でもあった。

9月10日に結婚したばかりの新婚。その妻がセコンドとしてリングサイドから見守る中で、現役最後の試合を勝利で終えた。

盟友との激闘を制し、そして最も身近な存在の前で最後の勝利を届けた。

 

▪️階段を降りる足が物語った3ラウンド

試合を終えた村越選手がリングを降りる際、その足取りには激闘の代償がはっきりと表れていた。

階段を簡単には降りることができず、足を引きずるようにしてリングを後にする。

3ラウンドを通して繰り広げられた、互いの打撃を削り合う消耗戦。

勝利という結果だけではなく、試合後のその姿が、

この一戦がどれほど激しかったのかを物語っていた。

盟友・林選手と最後に拳を交え、妻が見守るリングで勝利を手にした村越選手。

現役最後の試合は、派手なKOではなく、最後まで互いに打ち合い続けた壮絶な3ラウンドの末に、勝利という形で幕を閉じた。