MLB 岡本和真選手が日本人トップタイ31号 村上宗隆選手に並んだ 互いに譲らない意地のぶつかり合い
ブルージェイズの岡本和真選手が11日(日本時間12日)、本拠地ロジャーズセンターで行われたオリオールズ戦で、2試合ぶりとなる31号本塁打を放った。
日本人選手のシーズン本塁打数でトップタイとなる一発。ホワイトソックスの村上宗隆選手が今季記録している31本に並び、日本人打者の本塁打争いで再び大きな存在感を示した。
試合はブルージェイズが0―6と大量リードを許す展開だった。
しかし4回、先頭打者として岡本選手が打席に入る。
1ボールからの2球目。
右腕バシットが投じた真ん中のシンカーを捉えると、
打球は右中間へ一直線に伸び、そのままフェンスを越えた。
打球速度は107マイル(約172.1キロ)、飛距離は399フィート(約121.6メートル)。
本塁打を確信した岡本選手は、打った瞬間に一度立ち止まると、ゆっくり一塁へ向かった。
一方的な展開になりかけていた試合で、反撃の口火を切る一発。スタンドからは大きな歓声が上がった。
▪️31号で村上に並ぶ 互いに譲らない2人の数字
この31号によって、岡本選手は村上選手と日本人トップタイに並んだ。
今季、メジャーへ渡った2人が、ともに31本。
どちらかが数字を伸ばせば、もう一方も追いかける。
日本を代表する右の長距離打者として、それぞれの場所で結果を積み重ねてきた2人が、メジャーの舞台で「31」という数字を介して並んだことは大きい。
本塁打は一打席で決まる。しかし、その一本の背景には、長いシーズンを戦い続ける打者の技術、対応力、そして積み重ねがある。
だからこそ、31本という数字には意味がある。
岡本選手にとっては、自らのメジャー挑戦を数字で示す一発であり、村上選手にとっても、日本人打者として高い水準に到達していることを示す数字だ。
そして、2人の数字はまだ止まっていない。
▪️松井秀喜さんに並ぶ31本 日本人打者の歴史に名を刻む
日本人選手のシーズン30本塁打以上という記録を見ると、大谷翔平選手が55本、54本、46本、44本、34本と圧倒的な数字を残している。
2025年には鈴木誠也選手が32本を記録。
その次に位置する31本には、2004年の松井秀喜さん、そして2026年の村上選手、岡本選手が並んだ。
さらに大谷選手も今季30本に到達している。
日本人打者がメジャーで本塁打を量産することが珍しくなくなった一方、その30本の壁を越えて31本以上を記録することは、依然として限られた打者にしか届かない領域だ。
岡本選手の31号は、その歴史に新たな名前を加える一発でもあった。
岡本選手が積み上げているのは本塁打だけではない。
31号によって今季の打点は84となり、
2002年のエリック・ヒンスキーが記録した球団新人最多打点84に並んだ。
本塁打と打点。
打者として最も分かりやすい数字で、メジャー1年目から球団の歴史に名前を刻もうとしている。
日本で長く主軸を務めた岡本選手が、舞台をメジャーへ移しても長打力を発揮していることを数字が証明している。
▪️巨人の大先輩・張本勲さんを追悼した日に
この試合には、岡本選手にとってもう一つ特別な意味があった。
試合前、86歳で亡くなった巨人OBの張本勲さんを追悼した。
岡本選手は張本さんについて、
「いつもテレビでお見かけしていましたし、最近、少し痩せられたのかなとは、思っていたんですが、昨日(訃報を)知った時は驚きました」
と語った。
巨人の歴史を築いた大先輩を思う時間を過ごしたその日に、岡本選手が放った31号。
結果として、日本人トップタイに並ぶ記念すべき一発となった。
▪️「31」の先にあるもの
31本で並んだ岡本選手と村上選手。
しかし、2人にとって31本は到達点ではない。
シーズン終盤へ向かう中で、次に先に32本へ到達するのはどちらなのか。
さらに、その先には鈴木選手の32本、そして日本人打者がこれまで積み上げてきた数々の記録がある。
大谷選手が切り開いたメジャーでの日本人打者の可能性。その流れの中で、岡本選手と村上選手もまた、それぞれのバットで新しい数字を刻んで物語を描いている

