森本レオさん死去 83歳 穏やかな語り口で愛された俳優・ナレーター 所属事務所「原因不明の突然死」
俳優でナレーターとしても長年活躍した森本レオさん(本名・森本治行=もりもと・はるゆき)が9月4日に死去していたことが分かった。83歳だった。
所属事務所が9月11日、書面で発表した。
所属事務所によると、死因については「原因不明の突然死」としている。森本さんは穏やかな表情で旅立ったという。
葬儀は故人と遺族の意向により、家族のみで執り行われた。お別れの会などの予定はなく、弔問、香典、供花なども辞退するとしている。
所属事務所は「突然のことで、いまだにご遺族も悲しみの渦中にあります」としたうえで、報道関係者に対して遺族への配慮を求めている。
▪️俳優、ラジオDJ、ナレーターとして幅広く活動
森本さんは日本大学芸術学部放送学科を卒業後、1967年にNHK名古屋放送局の「高校生時代」でデビューした。
翌1968年からは東海ラジオの深夜放送でディスクジョッキーを務め、独特の語り口と飄々とした存在感で人気を集めた。
1973年には「花心中」で映画デビュー。その後は映画やテレビドラマに出演し、長身でひょうひょうとした雰囲気を生かした役柄でも存在感を示した。
映画では「オレンジロード急行」「もう頬づえはつかない」「キッズ・リターン」など、テレビドラマでは「花へんろ」「愛という名のもとに」「ロングバケーション」「PS羅生門」「スカイハイ2」などに出演している。
一方、森本さんの名前を幅広い世代に浸透させたのが、ナレーターとしての活動だった。
柔らかく、穏やかで、どこか温かみを感じさせる独特の声と語り口は、映像作品やバラエティー番組などで親しまれた。テレビ朝日系「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」などでもナレーションを担当し、画面に姿を見せなくても、その声によって番組の印象を形づくる存在となった。
▪️2010年には心筋梗塞で救急搬送
森本さんは2010年、心筋梗塞のため救急搬送され、都内の病院に入院したことがある。
退院後には所属事務所が、救急隊の判断に感謝していることや、減塩生活に取り組んでいることなどを明らかにしていた。
今回の死去について、所属事務所は「原因不明の突然死」と発表しており、2010年の心筋梗塞との直接的な因果関係については明らかにしていない。
▪️「声」で時代を彩った森本レオさん
俳優として作品に出演するだけでなく、ラジオDJ、ナレーターとしても活動した森本さん。
そのキャリアは半世紀を大きく超え、映画やドラマの役者としての姿と、ナレーションを通じて耳に届く「声」の両面から、多くの視聴者に存在を刻んだ。
とりわけ、力強さを前面に出すのではなく、ゆったりとした独特のテンポで言葉を届けるスタイルは、森本さんならではの大きな個性だった。
83歳での訃報となったが、俳優として、そしてナレーターとして残した仕事は、出演作や映像作品、そして多くの人の記憶の中に残り続ける。
森本レオさんの長年にわたる活動に、心から哀悼の意を表したい。

