村上宗隆選手がメジャー1年目で31号 松井秀喜の最多本塁打に並ぶ豪快弾…シカゴの夜空へ「ムーンショット」

2026.9.10

【©️Chicago White Sox 】

米国で挑戦を続ける村上宗隆選手が、また一つ日本人打者の歴史に名前を刻んだ。

ホワイトソックスの村上宗隆選手(26)が9日(日本時間10日)、本拠地で行われたパイレーツ戦に「3番・一塁」で先発出場。8回の第4打席で3試合ぶりとなる31号本塁打を放った。

この一発で、村上選手は松井秀喜氏が2004年に記録したメジャー通算シーズン31本塁打に並んだ。渡米1年目にして、日本人選手のシーズン本塁打数で歴代3位タイに浮上する大きな一打となった。


 

▪️43度の角度で舞い上がった31号

ホワイトソックスが1―4と3点を追う8回。

先頭打者として打席に入った村上選手は、

パイレーツの7番手ウィーバー投手と対峙した。

カウント1―1から投じられたチェンジアップを捉えると、

打球は高々と右翼方向へ舞い上がった。

打球角度は43度。

地元ファンの歓声に包まれながら伸びた打球は右翼フェンスを越え、そのままフェンス裏のブルペンへ。推定飛距離は381フィート(約116.1メートル)に達した。

いわゆる「ムーンショット」と呼ぶにふさわしい、美しい放物線を描いた一発だった。

村上選手の本塁打によってホワイトソックスは2点差に。

試合終盤、チームに反撃への流れをもたらす一打にもなった。

 

▪️8打席連続三振からの一発

この日の村上選手にとって、31号は決して簡単に生まれた本塁打ではない。

前日の同カードでは、渡米後5度目となる1試合4三振を記録。さらにこの日も最初の2打席で三振を喫し、8打席連続三振となっていた。

それでも打席に立ち続け、第4打席で結果を出した。

野球では、一つの打席の結果が次の打席にそのまま持ち越されるわけではない。苦しい打席が続いたとしても、次の一球に対応する。その積み重ねの先に生まれたのが、この31号だった。

死球も挟みながら迎えた第4打席で、村上選手はチェンジアップを見逃さなかった。

 

▪️松井秀喜氏の「31本」に1年目で到達

31本という数字には、日本人メジャーリーガーの歴史という意味でも大きな価値がある。

松井秀喜氏はヤンキース時代の2004年に31本塁打を放ち、当時の自身最多記録を更新した。

それから20年以上が経過した2026年。

日本球界で三冠王を獲得した村上選手が、メジャー挑戦1年目にしてその数字へ到達した。

現在の日本人選手によるシーズン本塁打記録を見ると、大谷翔平選手の55本、鈴木誠也選手の32本に続き、村上選手と松井氏が31本で並ぶ形となっている。

さらに30本塁打を記録している岡本和真選手も続いており、日本人打者がメジャーの舞台で長打力を示す時代が続いている。

 


【日本人選手のシーズン本塁打5傑】

  • 1位 大谷翔平選手 55本(2025年)
  • 2位 鈴木誠也選手 32本(2025年)
  • 3位 村上宗隆選手 31本(2026年)
  • 3位 松井秀喜氏 31本(2004年)
  • 5位 岡本和真選手 30本(2026年)

 

村上選手にとって31号は、単なる1本の本塁打ではない。

日本を代表する長距離打者として海を渡り、メジャーの投手を相手にシーズン30本の大台を超え、さらに松井氏が残した31本という数字にも並んだ。

しかも、まだシーズンは終わっていない。

村上選手はこの日の一発によって、松井氏と肩を並べた。

そして次に視線が向かうのは、32本という数字になる。

鈴木誠也選手が2025年に記録した32本を超えれば、日本人選手のシーズン本塁打数で単独2位となる。

さらにその先には、大谷選手が2025年に記録した55本という圧倒的な数字がある。

1年目の村上選手がどこまで本塁打数を伸ばすのか。