秋元皓貴が4年ぶりの世界王座戦へ ハガティーとの激突が決定「ONE SAMURAI 4」は日本格闘技の未来を懸けたビッグイベントに
10月17日、東京・有明アリーナで開催される「ONE SAMURAI 4」に向け、ONE Championshipが8月31日、都内で「ONE SAMURAI 3・4 メガプレスカンファレンス」を開催した。
会見には「ONE SAMURAI 4」に出場するトップファイターが集結。
バンタム級キックボクシング世界王者ジョナサン・ハガティー、元王者の秋元皓貴、アトム級ムエタイ世界王者の吉成名高、挑戦者リファディン・マスドール、野杁正明、モハメド・シアサラニ、安保瑠輝也、ボグダン・シュマロフ、平田樹、ジヒン・ラズワンらが、それぞれの戦いへ向けた意気込みを語った。
「ONE SAMURAI」は2026年からスタートした日本オリジナルシリーズ。ONEは年間12大会を開催する計画を掲げ、そのうち4大会を1万人規模、8大会を5000人規模の会場で開催する構想を明らかにしている。5年間で60大会という長期的な展開も予定されている。
チャトリ・シットヨートンCEOは会見で、
今後も毎月「ONE SAMURAI」を開催し、
年間4回のビッグイベントと8回の小規模イベントを展開していく方針を改めて示した。
その中心に位置づけられるのが、「ONE SAMURAI 4」だ。
最大の注目カードは、ONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチ。
王者ジョナサン・ハガティーと、元王者・秋元皓貴が激突する。
秋元にとっては、実に4年ぶりとなる世界王座挑戦だ。
2022年11月、秋元はペッタノン・ペッティンディーとのタイトル戦で敗れ、ONEのベルトを失った。その後、長い時間をかけて再び世界王座への道を歩み、2026年4月の「ONE SAMURAI 1」では久井大夢に判定勝ち。
復活を印象づけ、ついに王座返り咲きのチャンスを手にした。
対するハガティーはONEのキックボクシングでは
無敗を誇る世界屈指のストライカー。
プロ戦績は24勝5敗、ONE戦績は10勝3敗。
ムエタイではONEフライ級、バンタム級の世界王座を獲得し、
2023年11月にはキックボクシングでも世界王座を手にしている。
さらにハガティーは4月の「ONE SAMURAI 1」で
与座優貴を判定で下して王座を防衛。
次戦についてONEからムエタイでの試合を提示されたものの、
本人がキックボクシングでの防衛戦を希望したことも明らかになっている。
秋元とハガティー。
ともに世界トップクラスのストライカーだけに、激しい打撃戦が期待される。
ハガティーは会見で「2ラウンドまでにはこの戦いを終わらせる」とKO決着を予告。
対する秋元は、4年間のすべてをこの一戦につぎ込む覚悟を示した。
長い時間をかけてたどり着いた世界タイトルマッチ。
秋元にとっては、キャリアの集大成ともいえる大一番になる。
もう一つの世界タイトルマッチが、ONEアトム級ムエタイ世界王座戦だ。
王者・吉成名高が、マレーシアのリファディン・マスドールを迎える。
吉成は2025年11月にONEアトム級ムエタイ世界王座を獲得し、2026年4月の「ONE SAMURAI 1」で初防衛に成功。今回は2度目の防衛戦となる。
しかも吉成は、その前月となる9月12日の「ONE SAMURAI 3」でONEキックボクシングルールに初挑戦。
2カ月連続で「SAMURAI」の大舞台に上がる異例のスケジュールとなる。
リファディンは今回が世界王座初挑戦。
吉成は相手について「7勝のうち5勝か6勝がKO」と危険性を認めながらも、ONEで戦ってきた選手たちのレベルを高く評価し、「自分が戦ってきた選手のほうがレベルは高い」と自信を示した。
チャトリCEOも、この一戦について「ダイナマイトVS巧みさ」と表現。
パワーのリファディンに対し、技術と経験で上回る吉成という構図を描いた。
▪️野杁正明はシアサラニと激突 フェザー級トーナメント準決勝
フェザー級キックボクシングトーナメントも、いよいよ佳境を迎える。
準決勝では、野杁正明とモハメド・シアサラニが対戦。
もう一つの準決勝では、マラット・グレゴリアンと中国のルオ・チャオが激突する。
野杁は「ONE SAMURAI 2」の初戦でリウ・メンヤンからダウンを奪って勝利。
一方のシアサラニは、海人をハイキックで失神KOに沈めて準決勝へ進出した。
会見では、シアサラニが「イランのため、いい試合をしたい」と意気込みを語り、野杁との激突を前に強い自信をのぞかせた。
野杁も相手の攻撃力を警戒しながら、世界最高峰の舞台で勝ち上がるための戦いに集中する。
安保瑠輝也はライト級へ
安保瑠輝也は今回、階級を上げてライト級キックボクシングに挑戦する。
相手はブルガリアのボグダン・シュマロフ。
安保は昨年11月のONE初戦でマラット・グレゴリアンと対戦したが、計量をクリアできず契約体重で試合を行い、判定で敗れている。
今回はライト級へ階級を上げ、再出発を図る。
安保は会見で、8月の負傷について「ケガは治りました」と報告。
前回は自分自身の体重管理の問題によってベストパフォーマンスを出せなかったと振り返り、今回は万全の状態で臨むことを強調した。
一方、シュマロフは安保に対し「もっと筋肉をつけてこい」と挑発。
さらにKO決着も予告しており、試合前から両者の火花が散っている。
▪️平田樹選手 4年ぶりのリベンジマッチ
女子アトム級MMAでは、平田樹とジヒン・ラズワンが再戦する。
2人が前回対戦したのは2022年3月。
平田にとっては、キャリア初黒星となった一戦だった。
それだけに今回の再戦にかける思いは強い。
平田は「同じ相手には負けない」という強い気持ちを持って再戦へ臨む。
8月31日の会見でも「初めて負けた試合だったので、ずっとリベンジしたかった」と語り、約4年越しの雪辱戦への強い意志を示した。
一方のラズワンも「同じ相手に負けない」と強気。
一度勝った相手に再び勝つのか、それとも平田が雪辱を果たすのか。
「ONE SAMURAI 4」のMMA注目カードの一つとなる。
▪️武尊さんのONE殿堂入りセレモニーも実施
そして、この大会を特別なものにするもう一つの大きなイベントが、武尊のONE殿堂入りだ。
武尊は4月29日の「ONE SAMURAI 1」でロッタン・ジットムアンノンと対戦し、5R TKO勝ち。
現役最後の試合でONEフライ級キックボクシング暫定世界王座を獲得し、キャリアを締めくくった。
ONEは5月、武尊の殿堂入りを発表。
10月17日の「ONE SAMURAI 4」では引退セレモニーと10カウントゴングも行われる予定となっている。
武尊はONE史上、キックボクシング選手として初めて殿堂入りする選手となる。
日本キックボクシング界を長年けん引してきた武尊さんにとって、
「ONE SAMURAI 4」は現役最後の舞台から、
レジェンドとして次のステージへ進む節目の大会となる。




