WBAでまた王座を巡る問題 ライトフライ級統一王者サンティアゴが法的措置へ 負傷による「休養王者」扱いに異議

2026.8.11

ボクシングの世界主要団体WBAで、王座を巡る新たな問題が浮上した。世界バンタム級の休養王者だった堤聖也選手(角海老宝石)が最新ランキングで同級1位となり、事実上の王座返上となったことが話題となるなか、今度は世界ライトフライ級のレネ・サンティアゴ選手(プエルトリコ)が、負傷を理由とした自身の王座の扱いについてWBAに正式な異議を申し立てたと、米専門メディア「ボクシング・シーン」が報じた。


 

サンティアゴ選手は昨年3月にWBO世界ライトフライ級王座を獲得。

その後、同年12月にWBA同級王者だった高見亨介選手(帝拳)との統一戦を制し、2団体のベルトを手にした。

さらに今年4月には、元世界王者の谷口将隆選手(ワタナベ)との防衛戦にも勝利。2団体の統一王者として実績を重ねていた。

次戦では、WBA同級1位だった吉良大弥選手(志成)との防衛戦が計画されていた。しかし、サンティアゴ選手は練習中にヒジを負傷。WBAは同選手を「休養王者」とする措置を取り、9月2日に吉良選手と同級2位カルロス・カニサレス選手(ベネズエラ)による王座決定戦を実施する方針を示した。

ところが、サンティアゴ選手側はこの決定を問題視。

代理人を務める弁護士がWBAに書簡を送り、正式に異議を申し立てたという。

米「ボクシング・シーン」によると、サンティアゴ選手側は、今回の負傷について「王座を返上したわけでも、指名防衛戦を拒否したわけでもない」と主張。世界王者としての責務を果たすために準備している中で負った負傷が、試合に出場できなくなった唯一の理由だとしている。

また、サンティアゴ選手側は今年後半には試合が可能になるとの見通しをWBAに伝えていたとされる。それにもかかわらず休養王者という扱いになり、さらに暫定王座ではなく正規王座を懸けた決定戦が組まれたことについて、WBA側に説明を求めているという。

今回の問題は、単なる負傷による試合延期にとどまらず、世界王者の「休養」と王座の取り扱いを巡る判断に発展している。

WBAは近年、王座の複数化や各王者の位置付けなどを巡り、さまざまな議論が起きてきた。堤選手を巡る動きに続き、今度はサンティアゴ選手が法的手段に踏み切る事態となった。