年俸31億円にグッズ売上20%…サラーがトラブゾンスポル加入 世界サッカーは「五大リーグ一強」から新時代へ

2026.8.7

世界のサッカー界で、巨大マネーによる勢力図の変化が一段と鮮明になってきた。サウジアラビアが莫大な資金力でスター選手を獲得してきた流れに続き、近年はトルコや米国なども大型契約を次々と実現。従来の欧州五大リーグだけがトッププレーヤーの行き先だった時代は変わりつつあり、各国クラブが提示する年俸は驚異的な水準へと膨れ上がっている。

その象徴ともいえる大型移籍が実現した。
トルコ1部のトラブゾンスポルは6日、エジプト代表FWモハメド・サラー選手(34)と2年契約を締結したと発表した。
昨季限りでリバプールを退団したサラー選手は、年間1700万ユーロ(約31億円)の年俸を受け取る契約。さらに、クラブがトルコ証券取引所へ提出した資料によると、自身の名前を冠した関連グッズの売り上げの20%を受け取る権利に加え、成績に応じたボーナスも盛り込まれており、実際の報酬総額はさらに膨らむ可能性がある。

 

近年の世界サッカー界では、サウジアラビアをはじめ、中東やMLS(米メジャーリーグ・サッカー)、さらにはトルコリーグまでが豊富な資金を背景に世界的スターを獲得。選手の移籍市場は「プレミアリーグ一極集中」の構図から、

世界各国へと分散する新たな時代に突入している。

 

トラブゾンスポルは、フェネルバフチェ、ガラタサライ、ベシクタシュに次ぐトルコ屈指の名門クラブとして知られ、昨季はリーグ3位でフィニッシュ。UEFAヨーロッパリーグ(EL)プレーオフ出場権を獲得しており、欧州の舞台での飛躍も期待されている。

サラー選手は2017年から9シーズンにわたってリバプールでプレーし、公式戦442試合で257ゴールを記録。プレミアリーグ優勝2回、UEFAチャンピオンズリーグ優勝など数々のタイトル獲得に大きく貢献し、クラブ史に名を刻むレジェンドとして愛され続けてきた。

本拠地で行われた入団セレモニーには数千人のサポーターが集結。熱烈な歓迎を受けたサラー選手は、「今日ここに集まってくれた皆さん一人ひとりに感謝したい。これほどの歓迎を受けるとは予想しておらず、大きな愛を感じている」と感激した様子を見せた。

さらに、「私は勝つためにここへ来た。皆さんが示してくれた愛に応えるため、このクラブで大きな成功を収めたい」と新天地でのタイトル獲得へ力強く決意を語った。

かつては欧州五大リーグが世界最高峰の舞台として圧倒的な存在感を誇っていた。しかし現在は、巨額の年俸や多様なインセンティブ契約を武器に、各国リーグがスター選手を引き寄せる時代へと移行している。サラー選手の大型契約は、世界サッカーの新たな勢力図を象徴する出来事と言える。