三浦彩佳選手が無念の2連敗 世界基準の壁を痛感した一戦
【©️ONE Championship 】
女子MMA界で長く存在感を示してきた三浦彩佳選手(35=TRIBE TOKYO MMA)が、再起を懸けた大一番で悔しい結果に終わった。
7月18日(日本時間)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された格闘技イベント『ONE Fight Night 45』。女子ストロー級MMAで三浦選手は、ブラジルの強豪ビクトリア・ソウザ選手(28)と対戦し、判定0―3で敗戦。昨年から続く世界トップ戦線での挑戦は、思わぬ2連敗という厳しい現実を突きつけられる形となった。
しかし、この敗戦は単なる後退ではない。世界最高峰の舞台で戦い続ける三浦選手が、次なるステージへ進むために必要な課題を明確にした一戦でもあった。
▪️世界王座戦線を狙い続けてきた三浦選手、再起への思い
三浦選手はONE Championship女子MMA部門において、ストロー級、アトム級の両階級で上位戦線を経験してきた実力者だ。
昨年11月には女子アトム級正規王者デニス・ザンボアンガ選手への挑戦が予定されるなど、世界タイトル戦線に近い位置で評価されてきた。しかし、王者側のメディカル事情によって試合は中止となり、大きなチャンスを逃すことになった。
さらに今年4月の『ONE SAMURAI 1』では、初代修斗女子世界アトム級王者・澤田千優選手との日本人対決が実現。5連勝中だった三浦選手だったが、澤田選手の腕十字固めによる一本負けで勢いを止められた。
今回のソウザ戦は、再び世界戦線へ戻るための重要な一戦だった。
▪️ソウザ選手が徹底した“投げ封じ”で攻略
対戦相手のビクトリア・ソウザ選手は、ONEで経験を積んできたブラジルの実力派ファイター。
2024年7月の『ONE 167』では平田樹選手をギロチンチョークで仕留めるなど、決定力の高さを証明してきた。キャリア9勝のうち6勝がフィニッシュ(3KO、3一本)という攻撃力を持つ危険な存在だった。
試合のポイントとなったのは、三浦選手最大の武器である組み技への対応だった。
1ラウンド、三浦選手は開始直後から積極的にプレッシャーをかけ、打撃を交えながら組みの展開を狙う。しかし、ソウザ選手は徹底したテイクダウンディフェンスを披露。
三浦選手が得意とする投げ技やグラウンドへの移行を警戒し、組まれても冷静に対応。逆にバックポジションを狙うなど、三浦選手の攻撃パターンを封じ込めた。
2ラウンドでも、三浦選手は投げからトップポジションを奪う展開を狙う。しかし、ソウザ選手は巧みにバランスを保ち、倒されても有利な形へ切り返す。
三浦選手の最大の武器である柔道ベースの組み技に対し、ソウザ選手は世界基準のレスリングディフェンスで対抗した。
最終3ラウンドはスタンドでの攻防が中心となった。
三浦選手はフェイントを交えながら前進し、打開策を探る。しかし、ソウザ選手はジャブ、ワンツー、ローキックを着実に当て、試合の流れをコントロール。
終盤、三浦選手は最後の勝負を懸けて組み付いたものの、テイクダウンには至らず。
判定はソウザ選手にジャッジすべてが集まり、勝利を逃した。

