三浦彩佳選手が無念の2連敗 世界基準の壁を痛感した一戦 

2026.7.18

【©️ONE Championship 】

女子MMA界で長く存在感を示してきた三浦彩佳選手(35=TRIBE TOKYO MMA)が、再起を懸けた大一番で悔しい結果に終わった。

7月18日(日本時間)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された格闘技イベント『ONE Fight Night 45』。女子ストロー級MMAで三浦選手は、ブラジルの強豪ビクトリア・ソウザ選手(28)と対戦し、判定0―3で敗戦。昨年から続く世界トップ戦線での挑戦は、思わぬ2連敗という厳しい現実を突きつけられる形となった。

しかし、この敗戦は単なる後退ではない。世界最高峰の舞台で戦い続ける三浦選手が、次なるステージへ進むために必要な課題を明確にした一戦でもあった。


 

▪️世界王座戦線を狙い続けてきた三浦選手、再起への思い

三浦選手はONE Championship女子MMA部門において、ストロー級、アトム級の両階級で上位戦線を経験してきた実力者だ。

昨年11月には女子アトム級正規王者デニス・ザンボアンガ選手への挑戦が予定されるなど、世界タイトル戦線に近い位置で評価されてきた。しかし、王者側のメディカル事情によって試合は中止となり、大きなチャンスを逃すことになった。

さらに今年4月の『ONE SAMURAI 1』では、初代修斗女子世界アトム級王者・澤田千優選手との日本人対決が実現。5連勝中だった三浦選手だったが、澤田選手の腕十字固めによる一本負けで勢いを止められた。

今回のソウザ戦は、再び世界戦線へ戻るための重要な一戦だった。

 

▪️ソウザ選手が徹底した“投げ封じ”で攻略

対戦相手のビクトリア・ソウザ選手は、ONEで経験を積んできたブラジルの実力派ファイター。

2024年7月の『ONE 167』では平田樹選手をギロチンチョークで仕留めるなど、決定力の高さを証明してきた。キャリア9勝のうち6勝がフィニッシュ(3KO、3一本)という攻撃力を持つ危険な存在だった。

試合のポイントとなったのは、三浦選手最大の武器である組み技への対応だった。

1ラウンド、三浦選手は開始直後から積極的にプレッシャーをかけ、打撃を交えながら組みの展開を狙う。しかし、ソウザ選手は徹底したテイクダウンディフェンスを披露。

三浦選手が得意とする投げ技やグラウンドへの移行を警戒し、組まれても冷静に対応。逆にバックポジションを狙うなど、三浦選手の攻撃パターンを封じ込めた。

2ラウンドでも、三浦選手は投げからトップポジションを奪う展開を狙う。しかし、ソウザ選手は巧みにバランスを保ち、倒されても有利な形へ切り返す。

三浦選手の最大の武器である柔道ベースの組み技に対し、ソウザ選手は世界基準のレスリングディフェンスで対抗した。

最終3ラウンドはスタンドでの攻防が中心となった。

三浦選手はフェイントを交えながら前進し、打開策を探る。しかし、ソウザ選手はジャブ、ワンツー、ローキックを着実に当て、試合の流れをコントロール。

終盤、三浦選手は最後の勝負を懸けて組み付いたものの、テイクダウンには至らず。

判定はソウザ選手にジャッジすべてが集まり、勝利を逃した。