大森隆之介選手がONEデビュー戦で完勝 日本人トップ選手たちの世界進出が止まらない 実力を再び証明

2026.7.17

【©️ONE Championship 】

7月17日(日本時間) タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 162』。ストロー級キックボクシングでONE初参戦を果たしたRISEトップランカー・大森隆之介選手(EX ARES)が、イラクのアリ・アル=キナニ選手を相手に3-0の判定勝利。第2ラウンドには鮮やかなダウンも奪い、

世界デビュー戦を完璧な内容で飾った。


 

近年のONE Championshipでは、野杁正明選手、与座優貴選手、花岡竜選手をはじめ、

トップファイターたちが次々と世界の強豪を撃破している。

大森選手の勝利もまた、その流れを力強く後押しする結果となった。

 

大森選手はRISE軽量級を代表するトップランカーとして、山田虎矢太選手や鈴木真彦選手ら実力者を撃破。今年2月の『RISE196』ではフェザー級王座次期挑戦者決定戦で梅井泰成選手との激闘を制し、4連勝の勢いを携えてONEのリングへ挑んだ。

本来は、今年4月のONE大会で指田烈選手をKOで下したイザヤ・バダト選手との対戦が予定されていたが、試合直前で対戦相手が変更。

それでも大森選手は動じることなく、自身の実力を世界へ示してみせた。

 

試合は初回から波乱の展開となる。

アル=キナニ選手はONEキックボクシングルールでは禁止されている蹴り足のキャッチからの攻撃や金的、さらにはヒジ打ちなど反則まがいの攻撃を繰り返し、荒々しいファイトを展開した。

それでも大森選手は終始冷静だった。

ジャブやローキックで試合の主導権を握り、相手の変則的な攻撃にも的確に対応。鉄壁のガードと冷静なディフェンスでペースを崩さず、世界デビュー戦とは思えない落ち着きを見せた。

迎えた第2ラウンド、大森選手は一気にプレッシャーを強める。左右のストレートを立て続けにヒットさせると、鮮やかなダウンを奪取。会場を大きく沸かせる決定的な場面を演出した。

ダウン後もアル=キナニ選手はラフファイトを続けたが、大森選手は試合運びを乱されることなく、最後まで冷静に対応。最終ラウンドにはカウンターのヒザ蹴りでダメージを与え、終盤には真っ向から打ち合う場面も披露するなど、攻守両面で圧倒した。

判定は文句なしの3-0。

近年のONE Championshipでは、RISE勢が世界の強豪を相手に次々と白星を積み重ね、日本の立ち技格闘技の競技レベルの高さを証明し続けている。国内で激戦を勝ち抜いてきた選手たちが、世界最高峰のリングでも堂々と結果を残していることは、RISEという舞台の競争力と育成力の高さを裏付けるものと言えるだろう。

日本国内で磨かれた高度な技術、スピード、戦術眼は、いまや世界でも十分に通用する時代へと突入している。大森選手の快勝は、その流れが決して偶然ではないことを改めて印象づけ、日本の立ち技格闘技界の未来にさらなる期待を抱かせる一戦となった。


【文:高須基一朗】