NBAファイナル経験ルーキーのカーター・ブライアントがサマーリーグで躍動「すべての機会を学びに変えたい」

2026.7.13

【©️San Antonio Spurs 】

NBAラスベガス・サマーリーグで、サンアントニオ・スパーズの若手フォワード、カーター・ブライアント選手が存在感を示している。NBAファイナルを経験したばかりのルーキーは、新シーズンでさらなる飛躍を目指し、実戦を通じて課題と成長を確認している。


 

現地7月11日に行われたニューヨーク・ニックス戦では、NBAファイナルと同カードの対戦が実現。ビクター・ウェンバニャマ選手やジェイレン・ブランソン選手ら主力は出場しなかったものの、ブライアント選手にとっては自身の成長を示す貴重な舞台となった。

昨季のブライアント選手は、シーズン序盤にGリーグで経験を積む時間もあったが、その後は急成長を遂げた。NBAオールスター期間中にはライジングスターズやダンクコンテストで注目を集め、シーズン終盤にはベンチメンバーとしてディフェンスと3ポイントシュートを武器に存在感を発揮。プレーオフでは22試合に出場し、平均出場時間8.5分ながら3ポイント成功率41.4%を記録するなど、「3&D」プレーヤーとして評価を高め、NBAファイナルの舞台も経験した。

 

ブライアント選手はオフシーズンの課題について、「プレータイムが増えても安定したパフォーマンスを発揮できる体を作ることが目標。相手のサイズやポジションを問わず守り切るためにはフィジカルの強化が不可欠」と語り、新シーズンへの意欲を示した。

今回のサマーリーグは、コンディション調整だけでなく、オフェンスの中心としてプレーする経験を積む目的もあった。ミニキャンプから若手をまとめるリーダーシップを発揮し、その成果を実戦でも披露している。

初戦のアトランタ・ホークス戦では、慣れないガードのポジションも務めながら12得点を記録。そしてニックス戦では見事に修正し、23分間の出場でフィールドゴール10本中7本成功、19得点をマークするなど、高い得点力を発揮した。

サマーリーグでスパーズを指揮するコーリス・ウィリアムズ・ヘッドコーチも、「リーダーとして積極的にプレーし、必要な場面では自ら得点を狙った。何よりスパーズらしくディフェンスから流れを生み出し、チームに勢いを与えてくれた」と、その働きを高く評価している。

ニックス戦後、ブライアント選手は「前回よりも落ち着いてプレーできた。ミスがあってもすぐに切り替えられたし、NBAファイナル第5戦以来の試合だったので、試合勘を取り戻すことも意識した。実戦でしか得られない学びは本当に大きい」と振り返った。

さらに、「どのカテゴリーの選手でも優勝を目指して戦うことが夢。その最高峰をルーキーイヤーで経験できたことは大きな財産。すべての経験を自分の成長につなげたい」と、ファイナルで得た経験を今後へ生かす考えを語った。

ブライアント選手は当初からサマーリーグ2試合のみの出場を予定しており、現地7月12日のミルウォーキー・バックス戦は欠場。今後は新シーズン開幕に向け、フィジカル強化とスキルアップに専念する。

「自分が将来どんな選手になれるか、その片鱗は見せられたと思う。でも世界最高レベルの選手になるには、まだやるべきことが数え切れないほどある。そのことは十分理解している」

NBAファイナルを経験した若き才能は、短いサマーリーグでも確かな成長を示した。激しいロスター争いが待つスパーズで出場機会を勝ち取るためにも、この夏の積み重ねが2026-27シーズンの飛躍を左右する重要な時間だ。