RIZIN 平本蓮選手と鈴木千裕選手 場外戦だけは相変わらず過熱 再戦要求を巡り止まらぬ舌戦
リング上の対戦はまだ正式決定していない。
だが、“場外”ではすでにゴングが鳴っている。
9月10日に京セラドーム大阪で開催される『超RIZIN.5 浪速の大復活祭り』を前に、平本蓮選手が鈴木千裕選手に対戦を要求。これに鈴木選手が難色を示したことで、両者によるSNS上での応酬が再び激しさを増している。
もっとも、この構図は今に始まった話ではない。
2022年3月に対戦した両者は、その後も会見やSNSで幾度となく火花を散らしてきた。因縁、挑発、舌戦。
もはや試合そのもの以上に、“言葉の殴り合い”が恒例化している感すらある。
今回、平本選手は自身のSNSで鈴木選手を名指し。
「あの時の続き」「5Rでタイトルマッチをやろう」と再戦を要求した。
平本選手にとって鈴木選手は、4年前に敗れた相手でもある。
だからこそ、“リベンジ”という文脈は成立する。
だが、そのアプローチは極めて挑発的だった。
鈴木選手が「SNSの言い合いをリングに持ち込む気はない」と距離を置く姿勢を見せると、平本選手は即座に反応。
「逃げんなよ」「選ぶ立場にお前はもういねーんだよ」と投稿を連発した。
さらに、鈴木選手の直近の戦績にも踏み込み、
「どっちか負けたら終わり」「それが格闘技」と過激な言葉を並べた。
無論、こうした“過剰な煽り”はRIZINというイベントにおいて珍しいものではない。むしろ、興行としての熱量を高める重要な要素でもある。
ただ一方で、近年の平本選手と鈴木選手の関係性を見ていると、「試合前の盛り上げ」を超え、SNS上での応酬そのものがコンテンツ化している側面も否定できない。
平本選手は「平日のドームを埋められるカードは限られている」とも主張し、自身と鈴木選手、あるいは朝倉未来選手との対戦こそが興行の目玉になるとの認識を示した。
そこには、“自分がRIZINの中心にいる”という強烈な自己演出も透けて見える。
一方の鈴木選手は、かつてフェザー級王者として頂点に立ったが、現在は3連敗中。
クレベル・コイケ選手に王座を奪われ、その後もカルシャガ・ダウトベック選手、朝倉未来選手に敗北。現在は負傷からの再起を目指している段階だ。
だからこそ、平本選手の再戦要求には“絶妙なタイミング”という見方もある。
互いに復帰戦を控え、話題性も十分。
興行面を考えれば、確かに成立し得るカードではある。
しかし、その一方で目立っているのは、やはりリング外での饒舌な応酬だ。
試合が決まる前からSNSで激しくぶつかり合い、互いの立場や価値を言葉で削り合う。RIZIN特有とも言える“場外プロモーション”は、今回も相変わらずだった。
果たして、この舌戦は本当にリングへとつながるのか。
それとも再び、SNS最強決定戦のまま終わるのか。
【文:高須基一朗】

