村上宗隆選手が再生医療でメジャー早期最短での復帰へ 右太もも裏負傷でPRP注射治療 ホワイトソックス主砲候補 遠征回避で完全回復優先

2026.6.2

【©️Chicago White Sox 】

米大リーグ・ホワイトソックスの村上宗隆選手が、負傷した右太もも裏の回復に向け、最先端の再生医療「PRP(多血小板血漿)注射」を受けたことが明らかになった。ベナブル監督が現地6月1日(日本時間2日)、敵地ミネソタでのツインズ戦前に説明した。チームの主砲候補として期待を集める村上選手は、遠征への帯同を見送り、シカゴで治療とリハビリに専念。メジャー挑戦1年目のシーズンを左右しかねない負傷だけに、球団も慎重な回復プランを進めている。


 

村上選手は右太もも裏の張りを訴え、負傷者リスト(IL)入り。

現在はシカゴ市内の施設で治療を続けており、1日から始まった敵地遠征には同行していない。ベナブル監督によると、今後数日間は患部の炎症を抑えながら休養と回復を優先し、その後リハビリメニューを段階的に進めていく見通しだという。

今回実施されたPRP治療は、自身の血液から高濃度の血小板成分を抽出し、損傷箇所へ注入する再生医療の一種。血小板に含まれる成長因子の働きによって、筋肉や腱、靱帯などの修復促進が期待されている。近年ではMLBだけでなく、NBA、NFL、欧州サッカー界でも広く導入されており、大谷翔平選手をはじめ多くのトップアスリートが治療法として活用してきた。

特にハムストリング系の故障は、野球選手にとって再発リスクが高い部位として知られる。打撃時の踏み込みや走塁、守備時の瞬発動作など負担が大きく、無理な早期復帰は再離脱につながるケースも少なくない。そのため近年のメジャー球団では、単なる痛みの回復だけでなく、筋力バランスや可動域、身体動作解析まで含めた総合的なコンディショニング管理が重視されている。

また最新のリハビリでは、超音波検査やMRIによる経過観察に加え、AI解析を活用したフォームチェック、筋出力データの数値管理なども取り入れられている。PRP治療後は患部の炎症反応を確認しながら、ストレッチ、低負荷トレーニング、ランニングメニューへと段階的に移行するのが一般的で、復帰までには慎重なプロセス。

村上選手は今季、NPB通算200本塁打超の実績を引っ提げてメジャー挑戦。

日本屈指の長距離砲としてホワイトソックス打線の中心を担う期待を受けていただけに、チームにとっても大きな痛手となっている。一方で球団側は、長期的なシーズン戦略を見据え「完治優先」の姿勢を明確にしており、焦らせず万全の状態での復帰を目指す方針だ。