“無敗神話”を粉砕した22歳の衝撃 石田龍大選手が関口功誠選手を3度倒し新王者に「次は俺が狩りに行く」
5月31日に東京・後楽園ホールで開催された『K-1 REVENGE 2026』。第7代K-1 WORLD GPフェザー級王座決定戦は、次世代エース候補同士の激突として大きな注目を集めていた。しかし、試合は想像以上に一方的な結末を迎える。
Krush王者・石田龍大選手が、無敗を誇っていた関口功誠選手をわずか1ラウンドで3度倒し、圧巻のKO勝利。K-1フェザー級の新時代到来を強烈に印象付けた。
試合開始直後から主導権を握ったのは石田選手だった。サウスポーながら定石とは逆方向へ回り込み、関口選手の前進を巧みに外しながら左インロー、左ボディ、三日月蹴りを織り交ぜて削っていく。距離を詰めたい関口選手は右ストレートで突破口を探ったが、石田選手の間合い管理は崩れない。
特に際立ったのは、石田選手の“合わせ”の精度だった。関口選手が前へ出る瞬間に左ストレートを次々と重ね、試合の流れを完全に掌握。終盤、ワンツーからの左ストレートで最初のダウンを奪うと、立ち上がった関口選手へ容赦なく左三日月蹴りと左ストレートを打ち込み2度目のダウン。さらに最後は、関口選手の右をスウェーでかわしながら左ストレートを打ち抜き、3度目のダウンを奪って試合を終わらせた。
9戦無敗だった関口選手を全く寄せ付けず、内容でも完全制圧。
単なる王座戴冠ではなく、“世代交代”を感じさせる勝利だった。
石田選手はK-1甲子園優勝を経て2020年にプロデビュー。当初は黒星も経験したが、その後は急速に才能を開花させ、2024年にはKrushフェザー級王座を獲得。近年はKO率も上昇し、攻撃性と試合運びの完成度を両立させたファイターへ進化していた。
そして今回、その成長をK-1最高峰の舞台で証明した。
試合後のマイクでも石田選手は王者らしい言葉を並べた。
「K-1チャンピオンという夢は叶った。でも、まだ課題は残っている。最強のチャンピオンになるために、フェザー級で敵なしにならないといけない」
そう語ると、兼田将暉選手、新美貴士選手、大久保琉唯選手、斗麗選手の4人を次なる標的として指名。「チャンピオンの俺がぶっ倒しに行く」と宣言し、会場を大きく沸かせた。
階級最前線の実力者たちへ自ら戦いを挑みにいく姿勢は、近年のK-1でも際立つものがある。22歳の新王者は、ベルト奪取をゴールではなく“支配の始まり”として捉えているようだった。
フェザー級戦線は、ここから一気に動き出す可能性がある。
その中心に立つのは間違いなく石田龍大選手だ。
