GOAT 第4試合 白鳥大珠選手 死闘制し新王者に 武尊氏へ感謝の言葉「ずっと背中を追いかけていた」

2026.5.28

白鳥大珠選手(TEAM TEPPEN)が、アンソニー・ヴェレイ選手(フランス/Boxe Thai Laverune)との王座決定戦に臨み、3―0の判定勝利で新王者に輝いた。

判定は3者とも29―28。激しい消耗戦を制し、悲願のベルトを手にした。


 

第1ラウンドは白鳥選手がスピードで主導権を掌握。

体格差の少ない両者だったが、白鳥選手はテンポと距離感で上回り、鋭い右ボディーを軸に優勢に試合を進めた。

しかし中盤、アンソニー選手のバックハンド気味の攻撃で肘が接触。さらに右ローキックが強烈なローブローとなって白鳥選手を直撃した。短時間で2度にわたる反則性の高い攻撃を受け、白鳥選手はキャンバスにうずくまり悶絶。青ざめた表情が場内の緊迫感を一気に高めた。

試合は残り1分25秒から再開。ダメージが心配される中でも、白鳥選手は冷静さを失わず、強烈な右ボディーを突き刺してポイントを奪い返した。

第2ラウンドはアンソニー選手が圧力を強める展開。スイッチを繰り返す変則的なスタイルで前進し、カウンター主体の白鳥選手に的を絞らせなかった。それでも白鳥選手は要所で的確に有効打をヒット。流れを完全には渡さず、接戦へ持ち込んだ。

最終第3ラウンドは互いに消耗の色が濃くなる激戦となった。アンソニー選手の細かいパンチが当たる場面もあったが、白鳥選手は最後まで前に出続け、試合終了のゴングを聞いた。

判定は3者とも29―28で白鳥選手を支持。

白鳥選手が、僅差の勝負をものにした。

試合後、白鳥選手はマイクを握り、「スカッとKOしたかったんですけど……」と率直な思いを吐露。その上で、会場で見守った解説席に座る武尊選手へ敬意を表した。

「武尊さん、まずは現役生活お疲れさまでした。強い武尊さんみたいなカリスマにはなれないですが……」

さらに、アマチュア時代から続く因縁と憧れを明かした。

「武尊さんにアマチュアで負けて、そのまま武尊さんはプロになって。ずっと背中を追いかけていました」

「武尊選手のカリスマってすごいなって。今後も応援してくれたら嬉しいです」

逆境でも折れない精神力を証明した一戦だった。