対戦日程 正式発表!8年8カ月の“因縁”再び―堀口恭司選手vsケイプ選手 タイトル戦線を占う重要な一戦
【©️UFC】
格闘技における「再戦」は、ただのリマッチではない。時間の経過とともに実力や戦い方が変化した選手同士が、もう一度ぶつかることで「どちらが今強いのか」を明確にする意味を持つ。
2026年6月20日(日本時間21日)、アメリカ・ラスベガスで開催される『UFC Fight Night』で、フライ級ランキング2位のマネル・ケイプ選手と、同5位の堀口恭司選手が対戦する。この一戦は、次にタイトルへ挑戦する選手を決める“事実上の決定戦”とも言われている。
両者が初めて戦ったのは、約8年8カ月前。
日本の格闘技イベントRIZINのトーナメントで対戦し、そのときは堀口選手が一本勝ちを収めた。しかし試合内容は接戦で、ケイプ選手の爆発力や将来性も強く印象に残る一戦だった。
これだけの長い歳月を経過しても、まだ両選手共に世界のトップ戦線で戦い続けている点が素晴らしい。
両者はそれぞれ異なる道を歩み、再び同じUFCの最高峰の舞台に戻ってきた。
ケイプ選手はUFC参戦後、試行錯誤を繰り返しながらも、ここ数年で大きく成長。
特に最近の試合では、ただ力任せに攻めるだけでなく、右と左をスイッチングして戦術的な工夫も見せている。直近の試合では、相手を1ラウンドで仕留めるなど、攻撃力の高さと殺傷能力は際立っている。
一方の堀口選手は、日本とアメリカの両方で実績を積み上げてきたベテランであり、
アメリカATTで常に最新技術を習得できる練習環境に身を置いている。
かつてUFCでタイトルに挑戦した経験を持ち、その後はRIZINやBellatorで王座を獲得。現在は再びUFCに戻り、世界トップの舞台で戦っている。
今年2月の試合では、試合中に右手を骨折しながらも勝利。
こうした逆境でも勝ち切る冷静さと経験は、堀口選手の大きな強みと言える。
ケイプ選手にとっては過去の敗北を取り返すチャンスであり、堀口選手にとっては再び世界の頂点に近づくための重要な試合となる。
試合前のコメントも対照的だ。
堀口選手は「しっかりと倒しにいく」と落ち着いた言葉で意気込みを語り、ケイプ選手は「一方的な試合になる」と強気な姿勢を見せている。
経験と完成度の堀口選手か、それとも勢いと進化のケイプ選手か。
約9年の時を経て実現する再戦は、UFCフライ級の勢力図を大きく左右し、年内下半期でのフライ級タイトルマッチのカードへ名乗りをあげる査定試合であることは間違いない。
【文:高須基一朗】

