ボクシング世紀の世界戦!“史上最高の日本人対決”は桁違いの報酬規模に 井上尚弥選手と中谷潤人選手共に両者ファイトマネーが生涯最高額へ

2026.4.30

ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手(大橋)と、元世界3階級制覇王者の中谷潤人選手(M.T)が30日、都内で記者会見に臨み、5月2日に東京ドームで行われる一戦に向けて最終調整の状況を報告した。日本ボクシング史に残るビッグマッチは、競技面のみならず“報酬規模”においても新たな歴史を刻むことになりそうだ。


 

今回の一戦で特筆すべきは、両者に支払われるファイトマネーの規模である。

井上尚弥選手の所属ジムを率いる大橋秀行会長は会見後、「金額の詳細は明かせない」と前置きしながらも、「2人とも生涯で過去最高額になる」と断言。さらに同興行に出場する井上拓真選手を含め、主要選手の報酬が軒並みキャリアハイに達することを明かし、「まさに夢のある世界になった」と、現在のボクシング界の経済規模の拡大を強調した。

その背景には、興行規模の拡大がある。

会場となる東京ドームは約5万5000席がすでに完売。加えて、映像配信サービス「Lemino」によるPPV(ペイパービュー)配信も好調な売れ行きを見せており、収益構造の多様化が選手への還元を押し上げている形だ。大橋会長は「選手ファーストで考えれば、今が一番いい時代」と語り、かつてとは比較にならない報酬環境の進化を実感として口にした。

主役の井上尚弥選手は、金髪に黒のスーツ姿で登壇。

「やれることはすべてやってきた。落ち着いて試合を待つだけ」と静かな闘志をにじませた。一方の中谷も「体重調整は順調。計量に向けて数百グラム落とす段階」と万全を強調。両者ともに無敗(井上32戦32勝27KO、中谷32戦32勝24KO)を維持したままリングに上がる。

実績面でも頂上決戦にふさわしい。

井上尚弥選手は昨年、年間4試合という異例のハイペースで世界戦を戦い抜き、歴代最多となる世界戦27連勝を樹立。対する中谷選手も階級を上げながらトップ戦線を維持し、主要4団体すべてで上位にランクインしている。

米専門誌「ザ・リング」のパウンド・フォー・パウンドでは井上尚弥選手が2位、中谷選手が6位に位置付けられ、世界的評価でも両者はトップクラス。

“史上最高の日本人対決”の呼び声にふさわしい条件が揃った。