イラン政府が北中米で開催のW杯参加に慎重姿勢 スポーツ相が現状の立場を説明

2026.3.12

サッカーの国際大会であるFIFAワールドカップの次回大会(北中米大会)をめぐり、イラン政府が大会参加に対して慎重な姿勢を示している。イランのスポーツ大臣アフマド・ドニヤマリ氏は海外メディアのインタビューで、現在の国際情勢を踏まえ、同国が大会に参加する可能性について否定的な見解を示した。


 

ドニヤマリ氏は海外メディアの取材に対応し、イランを取り巻く安全保障環境や政治的緊張の高まりを背景に、現時点ではワールドカップへの参加を前向きに検討できる状況ではないとの認識を示した。

 

2026年大会は北米を中心に開催される予定で、主催国の一つであるアメリカの政界からはイラン代表の参加を歓迎する声も出ているとされる。これについて、ジャンニ・インファンティーノ会長は、ドナルド・トランプ大統領がイランの大会参加に前向きな姿勢を示しているとの認識を紹介している。

一方で、イラン政府は近年の地域情勢や外交関係の緊張を理由に、スポーツ交流の在り方について慎重な姿勢を維持している。ドニヤマリ氏は、近年の軍事衝突や政治的対立により国内外で多くの犠牲が出ていることにも言及し、そうした状況の中で国際大会への参加を判断することは容易ではないと説明した。

 

国際サッカー連盟(FIFA)が主催するワールドカップは世界最大規模のスポーツイベントの一つであり、通常は政治や外交問題とは切り離して開催されることが原則とされている。しかし、各国の政治情勢や安全保障上の懸念が大会参加の判断に影響を与えるケースも過去には見られている。