強豪ひしめく世界最高峰キックの舞台 GLORYがロッテルダムで激突

2026.3.11

世界王座戦ヘビー級強豪対決、GP前哨戦…トップファイター総動員の『GLORY 107』

世界最高峰のキックボクシング団体である GLORY が、再び豪華カードを並べた。
2026年4月25日(現地時間)、オランダ・ロッテルダムの RTM Stage で開催される『GLORY 107』の全対戦カードが発表。

世界王座戦を頂点に、ヘビー級の強豪対決、さらにはライトヘビー級グランプリを見据えた選抜戦が並び、同団体らしい“世界トップレベルの競争”を象徴する大会となる。

 

キックボクシング界においてGLORYは、欧州を中心に世界各国の実力者が集う“最激戦区”。今回の大会でも、王者クラスやランキング上位、他団体で実績を残してきたファイターたちが一堂に会する。


 

▪️PFP最強候補が2階級制覇へ挑戦

大会のメインイベントでは、空位となったGLORY世界ライトヘビー級(−95kg)王座を巡り、
バフラム・ラジャブザデ と ドノバン・ウィッセ が激突する。

ラジャブザデは73勝65KOという圧倒的なKO率を誇るストライカー。一方、ミドル級王者のウィッセは23勝1敗と抜群の安定感を持つ実力者で、現在はパウンド・フォー・パウンド最強候補の一人とも評される存在だ。
この試合で勝利すれば、ウィッセは2階級同時制覇という偉業を達成する可能性がある。

さらにGLORYは6月にライトヘビー級グランプリ開催を予定しており、今大会ではその出場権を巡る選抜戦が複数組まれる。事実上の“GP前哨戦”として、ランキング戦線にも大きな影響を与える一夜となりそうだ。

 

▪️巨漢ストライカー激突

ヘビー級トップ戦線の再戦も

コー・メインイベントでは、ヘビー級の強豪同士が再び拳を交える。
元暫定王者の タリク・オサロ と、カーボベルデ出身の大型ファイター ニコ・ホルタ が再戦。両者は『GLORY 95』で対戦しており、その際はオサロが判定勝利を収めている。

またスーパーファイトシリーズのヘッドラインでは、セルビアの重量級ストライカー ラーデ・オパチッチと、KO率の高い巨漢ファイター コリン・ジョージ が対戦。ヘビー級らしい豪快な打撃戦が期待される。

 

▪️他団体実績者も続々参戦“世界中の強豪が集う舞台”を象徴する顔ぶれ

GLORYの特徴は、世界各地のトップファイターが交差する点にある。
今回のカードにも、欧州のタイトルホルダーや他団体経験者が名を連ねる。

例えば、モロッコ系の人気ファイター モハメド・ブタザ がGLORYデビュー。フランスの実力者 セドリック・ドゥ とウェルター級で対戦する。
ブタザは他団体でも実績を積んできた選手であり、GLORYのリングでどこまで通用するか注目される。

さらにライトヘビー級GPセレクションでは、欧州各国のランカーや有望株が多数登場。トルコ、オランダ、モロッコ、ルーマニアなど多国籍の選手が揃い、まさにGLORYらしい国際色豊かなラインナップとなった。

 

近年のキックボクシング界では、団体ごとにスター選手が分散する傾向もある。しかしGLORYは依然として、ヘビー級から中量級まで“世界レベルの強豪が密集するリーグ”として存在感を保っている。

今回の『GLORY 107』も、王座戦、再戦カード、GP選抜戦が複雑に絡み合う構図となり、結果次第ではランキングの勢力図が大きく塗り替わる可能性がある。


【文:高須基一朗】