UFC明日試合!堀口恭司選手が示す「当たり前を外さない強さ」―フライ級126ポンドを“いつも通り”で通過した理由

2026.2.7

【©️UFC】

2026年2月7日(日本時間8日)、米ラスベガスのMeta APEXで開催される『UFC Fight Night: Bautista vs. Oliveira』の前日計量が行われた。コメインイベントのフライ級(5分3R)に出場する堀口恭司選手は、126ポンド(57.15kg)ちょうどで計量をパス。対戦相手のアミル・アルバジも125.5ポンドでクリアしている。


 

この結果自体は、ニュースとしては「特別」ではない。

むしろ、UFCファイターにとって計量通過は大前提だ。

しかし、その“当たり前”を長年にわたり一度も崩さず、常に体調良好のまま試合週を迎えているという点において、堀口選手の自己管理能力は際立っている。

今大会では、バンタム級や女子フライ級で複数の体重超過が発生し、キャッチウェイトでの実施が決まった試合も少なくない。そうした中で、堀口選手は今回も淡々と規定体重をクリアし、記者会見にもいつも通りの落ち着いた表情で姿を見せた。

過度な減量に伴うコンディション低下や、計量後の回復に不安を残す選手が後を絶たないUFCにおいて、「試合当日に最高の状態を持ってくる」ことは簡単ではない。だが堀口選手にとっては、それがすでに“特別な努力”ではなく、日常の延長線上にある。

 

公式インタビューで堀口選手は、現在の試合ペースについて

「試合がいつになるかを待つのが苦手。パンパンと決まってくれた方がやりやすい」と語っている。試合間隔が短くても崩れないのは、裏を返せば、常に一定水準以上のコンディションを維持できている証左でもある。

35歳という年齢についても、堀口選手はこう表現する。

「MMAの中で“分からないポジション”がほとんどなくなってきた」。

経験を重ねることで、技術だけでなく、身体の扱い方、回復のさせ方、試合週の過ごし方まで含めた“総合力”が磨かれてきたということだろう。

堀口は自らを「常にベルトを取りに行く挑戦者」と位置づける。

その言葉に過剰な自己演出はない。体重を外さず、体調を崩さず、試合当日にピークを合わせる。その積み重ねこそが、長く第一線に立ち続ける理由であり、最も雄弁に実力を物語っている。

派手なトラッシュトークも、計量でのパフォーマンスもない。

あるのは、「当たり前を、当たり前にやり続ける」というプロフェッショナルの姿だけだ。だが、その“普通”を続けられる選手が、UFCにどれほどいるだろうか。


【文:高須基一朗】