河村勇輝選手がNBAシカゴ・ブルズでデビュー!293日ぶりNBAの舞台で躍動!
【©️Chicago Bulls 】
ブルズ・デビュー戦で語った本音と、静かに証明した存在価値
米プロバスケットボールNBAで、ひとりの日本人ガードが確かな一歩を刻んだ。
シカゴ・ブルズの河村勇輝(24)は、1月31日(日本時間2月1日)に行われたヒート戦で今季NBA初出場を果たし、同時にブルズでのデビュー戦に臨んだ。試合は125―118でブルズが接戦を制したが、その舞台裏で河村は、自身のキャリアにおいて「初めての体験」をいくつも積み重ねていた。
「本当にうれしいです」
試合後、河村選手は率直な言葉で喜びを語った。
主力選手の欠場という状況がチャンスをもたらした。
第1クオーター残り2分からコートに立ち、これが今季初出場。
昨年4月13日(日本時間14日)のマーベリックス戦以来、
実に293日ぶりのNBAの舞台だった。
第1Q終了間際に放ったシュートはリングを捉えなかったが、緊張感の中でも迷いはなかった。
第2クオーターに入ると、河村選手らしさが表れ始める。
残り10分2秒、鋭いドライブから放ったパスがケビン・ハーターの3点プレーにつながり、今季初アシストを記録。河村は思わずガッツポーズを見せた。さらに残り8分40秒にはトップから3ポイントシュートを沈め、NBA今季初得点をマークした。
第3クオーターはベンチで試合を見守ったが、最終クオーターに再び呼び戻される。
残り9分26秒から出場すると、右コーナーから3ポイントを決め、後半初得点。続くプレーではドライブから得意のノールックパスでマタス・ブゼリスのダンクを演出した。
守備面でも存在感は際立った。残り6分20秒からは連続スチールを成功させ、さらにテイクチャージも奪取。数字以上に、試合の流れを変えるプレーを連発した。
この日、河村選手が特別な思いを抱いた場面がある。
第4クオーター中盤、ルーズボールを巡る競り合いからジャンプボールとなり、
河村選手がこれを制した。
「バスケットボールを始めて、初めてジャンプボールで勝てました。本当にうれしかったです」
身長というハンディを抱えながら、NBAの舞台で競り勝った瞬間。
それは象徴的なワンシーンだった。
さらにNBAで初めてクラッチタイムを経験したことにも触れた。
「最高の気分でしたし、すごく集中してプレーできました」
派手なスタッツ(数字の結果)ではない。
だが、限られた出場時間の中で、攻守にわたり確かな爪痕を残した。
NBAという最高峰の舞台で、河村勇輝選手は“通用する感覚”を
静かに自分のものにし始めている。


