伊藤詩織さんが会見キャンセル後に謝罪文を発表

2025.2.20

【英国アカデミー賞BAFTAでもノミネートされている】

ジャーナリストで映画監督の伊藤詩織さん(35)は、

2月20日に予定していた会見を急遽キャンセルした。

会見は、都内の日本外国特派員協会で行われる予定だったが、

体調不良を理由に出席を見合わせたと関係者が明かしている。

 

伊藤さんは日本外国特派員協会を通じて文書を発表し、

「せっかくの機会にもかかわらず、

ドクターストップで出席できなくなり申し訳ございません」と謝罪した。

当初、伊藤さんは、2015年に元TBS記者から受けた

性的暴行被害に関するドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』をめぐる会見を予定。

 

この映画は、6年間にわたる調査の過程を記録したもので、

3月3日に開催される第97回米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー部門に

ノミネートされており、史上初めて日本人監督の

作品がアカデミー賞にノミネートされる快挙となっている話題作。

一方で、映画の製作にあたり、元弁護団が指摘する問題も浮上している。

特に、被害現場とされるホテルの防犯カメラ映像が、

本人やホテルの許諾なしに使用されたことが問題視されている点だ。

また、映画には無断録音や無断録画など、

関係者の許可を得ていない映像が含まれており、

その点についても批判の声が上がっている。

 

伊藤さんは謝罪文の中で、

「証言してくださったタクシードライバーさんや

ドアマンさんには心から感謝しています。

彼らは私にとってヒーローです」と述べ、

その後、映画に使用した音声の無断使用について謝罪した。

「映像を使うことへの承諾が抜け落ちた方々にお詫び申し上げます」とし、

最新バージョンでは個人が特定されないように対処することを明言している。

さらに、今後の海外上映に関しても、

差し替えなどで、できる限りの対応することも発表している。

伊藤さんの謝罪と対応は、

映画製作に関わる倫理的な問題を巡る重要な発言となり、

今後の対応にも注目されている。