東京世界陸上Day7:ライルズ200m4連覇、ジェファーソン・ウッデン2冠/400mHはボル&ベンジャミンが制す

2025.9.20

【©️World-athletics-championship】

東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)7日目、

イブニングセッションでは熱戦が展開され、

男女トップ選手たちが栄光を競った。

 

▪️男子200m:ライルズ、ボルト以来の4連覇達成

男子200m決勝は、米国のノア・ライルズが19秒52(±0)で圧巻の4連覇を達成。昨年のパリ五輪金メダリスト、レツェレ・テボゴ(ボツアナ)、銀メダリストのケネス・ベドナレク(米国)、ジャマイカのブライアン・レヴェルらが追いすがったが、ライルズは直線で抜け出し、100mでの3位の雪辱を果たした。男子200m4連覇は、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)以来2人目の快挙となる。

 

レース後、観客に向け“かめはめ波”ポーズを披露したライルズは、「さまざまな苦労を乗り越えての4連覇に誇りを持っている。『元気玉』で最高の走りができた」と喜びを語った。

銀メダルはベドナレク(19秒58、シーズンベスト)、銅メダルは自己新19秒64をマークしたレヴェル、テボゴは今季自己最高の19秒65で4位に入った。

 

▪️女子200m:ジェファーソン・ウッデンが2冠達成

女子200mは、100m大会新記録10秒61で優勝したメリッサ・ジェファーソン・ウッデン(米国)が圧勝。世界歴代8位タイの21秒68(-0.1)でゴールし、100mと200mの2冠を達成した。米国勢の優勝は2009年ベルリン大会のアリソン・フェリックス以来16年ぶり。

「幼い頃から憧れていた舞台で、2種目制覇を成し遂げられたことは大きな意味を持つ。2028年ロサンゼルス五輪に向けて楽しみが増えた」とウッデンは語った。

 

▪️女子400mハードル:ボルが連覇

女子400mハードルでは、前回覇者フェムケ・ボル(オランダ)が圧巻の走りで2連覇を達成。今季世界最高の51秒54をマークし、「2回連続の金メダルはかけがえのない瞬間。最後の100mは今シーズン最高の走りができた」と笑顔を見せた。

 

▪️男子400mハードル:ベンジャミン、波乱の金メダル

男子400mハードルはパリ五輪王者ライ・ベンジャミン(米国)がシーズンベスト46秒52で世界陸上初金メダルを獲得。一度はハードル接触による失格判定を受けたが、抗議により撤回され、結果が確定した。ベンジャミンは「最後のハードルで倒したが問題なし。勝てると確信していた」と振り返った。

前回覇者カールステン・ワルホルム(ノルウェー)は47秒58で5位に終わった。

 

▪️フィールド種目・男子三段跳:ピチャルドが劇的逆転

男子三段跳はペドロ・ピチャルド(ポルトガル)が最終跳躍で17m91(+0.5)をマークし、2大会ぶりの金メダルを獲得。自己新を更新したアンドレア・ダッラヴァッレ(イタリア)を振り切り、劇的な勝利を収めた。