BTS・RMが米SFMOMAと共同企画展 個人コレクション約150点を公開 音楽と現代アートをつなぐ新たな挑戦

2026.10.25

BTSのRMさんが、米サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で開催中の展覧会「RM x SFMOMA: Between You and Me(僕と君だけの秘密)」に共同キュレーターとして参加している。世界的な音楽グループのメンバーであり、アートコレクターとしても知られるRMさんが、美術館の企画に本格的に携わった今回の取り組みは、音楽ファンとアート界の双方から注目を集めている。

会期は2026年10月3日から2027年2月7日まで。RMさん自身のコレクションを中心に、韓国の近代・現代美術から各国のアーティストによる作品まで、約150点が展示されている。

 


▪️RMさんが共同キュレーターに 個人コレクションから広がる美術の世界


今回の展覧会は、RMさんとSFMOMAのアメリカ・カスティーヨさん、キム・ヒョウンさんが共同で企画したものだ。

展示の中心となるのは、RMさんが収集してきた美術作品。韓国の近代・現代美術を軸に、国や時代を越えた作品が並ぶ構成となっている。

BTSの活動を通じて世界的な知名度を築いたRMさんだが、美術への関心も長く持ち続けてきた。作品を所有するコレクターという立場から一歩進み、美術館の展示構成や作品の紹介に携わるキュレーターとして参加したことは、彼の芸術との関わりを知るうえでも興味深い。

音楽を通じて多様な文化に触れてきたファンにとっても、RMさんがどのような作品を選び、どんな視点で美術と向き合っているのかを知る機会になりそうだ。

 


▪️兵役中に届いたオファー 美術館側も実現を予想していなかった


企画の発端となったのは、SFMOMA側からの提案だった。

同館で企画を担当するカスティーヨさんは、音楽をテーマにした展覧会「Art of Noise」などにも携わってきた。アートと音楽、さらに異なる文化的背景を持つ人々を結びつける企画の可能性を探るなかで、RMさんとの共同企画を発案したという。

SFMOMAがRMさん側に打診したのは、約2年前。RMさんが兵役に就いていた時期だった。美術館側は本人に加え、所属事務所のHYBEと、その傘下のBIGHIT MUSICにも企画を提案した。

カスティーヨさんは、世界的な人気を誇り、多忙な活動を続けるRMさんが関心を示すとは当初考えにくかったと振り返っている。一方で、企画そのものには実現する価値があると確信していたという。

ただ、構想を実際の展覧会にするまでには時間を要した。作品の選定や展示の準備に加え、世界的なアーティストと美術館が共同で企画を進めるには、双方の考えをすり合わせる必要があった。

 


▪️RMさんも提案に期待 音楽ファンと美術館をつなぐ可能性


打診を受けたRMさんは、企画に胸を躍らせたと語っている。

開幕前のメディア向け合同発表会では、兵役中だったことに触れながら、サンフランシスコからの提案であれば、どのような内容でも喜んでいたかもしれないと冗談交じりに話した。

今回の企画が注目される背景には、アーティスト個人の知名度だけではなく、美術館を取り巻く環境の変化もある。

米国の美術館では、来館者数や資金調達をめぐる課題に直面する施設もあり、新たな観客層との接点をどう生み出すかが重要なテーマになっている。音楽ファンを含む幅広い層に知られたRMさんとの共同企画は、美術に日頃なじみのない人々が作品に触れるきっかけにもなり得る。

一方で、今回の展覧会は、単に著名人のコレクションを公開するだけの企画ではない。RMさんが収集してきた作品と、美術館が持つ専門的な知見を組み合わせることで、作品の背景や魅力を新たな角度から伝えようとしている。

BTSの活動を通じて音楽の枠を越えた影響力を持つRMさん。その美術への情熱が、米国の主要美術館との共同企画という形になった今回の展覧会は、ポップカルチャーと美術の接点が広がる動きを象徴する取り組みといえる。

会期は2027年2月7日まで。音楽ファンにとっても、

RMさんのもう一つの顔に触れ、現代アートの世界を知る機会だ。