日本人ボクサー和田まどか選手 物議の判定で世界挑戦権を逃す 疑惑のローブロー判定も「腐りません」と前を向く

2026.8.2

【BX-9】

世界挑戦まであと一歩だった。WBA女子世界アトム級挑戦者決定戦で、和田まどか選手(DANGAN)は敵地ニュージーランドでエマ・ネスピット選手と対戦。最終10回には試合を決めたかに思われるボディブローがローブローと判定され、1-2のスプリット判定で惜敗した。判定を巡っては国内外で議論が広がる一方、

和田選手は「腐りません」と再起を誓っている。


 

7月31日(現地時間)、ニュージーランドで行われたWBA女子世界アトム級(ライトミニマム級)挑戦者決定戦で、WBA同級6位の和田まどか選手(DANGAN)は、同級3位のエマ・ネスピット選手(ニュージーランド)と対戦し、

1-2(93-96、96-93、94-95)のスプリット判定でプロ初黒星を喫した。
試合最大の焦点となったのは最終10回だった。
和田選手はロープ際へ追い詰めたネスピット選手に強烈な左ボディを打ち込み、相手は苦悶の表情を浮かべてキャンバスへ崩れ落ちた。しかし、レフェリーはこの一撃をローブローと判断。ダウンは認められず、和田選手には減点が科される形となった。
この判定については、公開された映像を見たファンや関係者から
「ボディブローではないか」と疑問の声が相次ぎ、SNSでも大きな話題となっている。和田選手を指導する石原雄太トレーナーも自身のXで、「明らかなボディで10カウント勝ちだと思ったらローブローだった」「アウェーでは倒さなければ勝てないと思い、その作戦で臨んだが、それすら無にされた」と無念さを吐露。
さらに
「判定もフルマークに近い内容だった」と試合を振り返った。
一方で、和田選手自身は判定への悔しさをにじませながらも、前向きな姿勢を崩さなかった。「判定では勝てない。だから倒して勝つという作戦で試合に臨みました。私は腐りません。ダンガンジムで絶対にチャンピオンになります。もっともっと強くなります」と、
世界王座獲得への決意を力強く発信している。
ボクシングでは開催国の選手に有利と受け止められる「ホームアドバンテージ」が
たびたび議論になる。

今回も判定や試合運営に疑問の声が上がったことは事実だが、一方で世界の舞台では敵地で勝利をつかむ難しさも改めて浮き彫りとなった。それでも和田選手は判定だけに敗因を求めることなく、「もっと強くなる」と自らの成長を誓った。僅差の勝負を受け止め、世界王座という目標へ歩み続けるその謙虚で力強い姿勢こそ、多くのファンの心を打つものだった。次こそは文句なしの勝利で世界への扉をこじ開けることが期待される。


【文:高須基一朗】