アメリカ代表 10人でも2発快勝で24年ぶり決勝T初戦突破 バログン退場の試練乗り越えベルギーとの8強懸け決戦へ

2026.7.2

FIFAワールドカップ北中米大会の決勝トーナメント1回戦が現地7月1日に行われ、アメリカ代表がボスニア・ヘルツェゴビナ代表を2-0で下し、2002年の日韓ワールドカップ以来となる決勝トーナメント初戦突破を果たした。先制点を挙げたFWフォラリン・バログンが後半に退場処分を受ける苦しい展開となったが、数的不利をものともせず追加点を奪い、開催国として力強くベスト16の壁を突破。準々決勝進出を懸け、ベルギー代表との大一番に臨む。


 

史上初の決勝トーナメント進出を果たしたボスニア・ヘルツェゴビナとの一戦は、立ち上がりからアメリカが主導権を握った。

開始4分、FWクリスティアン・プリシッチが左サイドから切れ込み最初の決定機を演出。その後も高い位置から積極的なプレッシングを仕掛け、相手陣内でボールを奪う場面を増やしていく。

前半31分には、MFマリク・ティルマンのボール奪取からバログンがネットを揺らしたものの、これはオフサイドの判定。それでも勢いを失わなかったアメリカは前半終了間際、DFティム・リームのインターセプトを起点に速攻を展開すると、ティルマンの絶妙なスルーパスに抜け出したバログンが冷静に右足で流し込み、待望の先制点を奪った。

反撃を狙うボスニア・ヘルツェゴビナだったが、後半開始直後にアクシデントが発生。攻撃の中心であるFWエディン・ジェコが右脚を痛めて負傷交代を余儀なくされ、チームは大きな戦力ダウンを強いられる。

一方でアメリカにも試練が訪れる。後半16分、バログンが競り合いの中で相手DFタリク・ムハレモビッチの足首付近を踏んだプレーにVARが介入。当初の判定が見直され、主審はレッドカードを提示。先制点の立役者を失い、アメリカは残り時間を10人で戦うことになった。

それでも開催国は動じなかった。後半34分にはプリシッチがネットを揺らしたもののオフサイドで取り消し。しかし攻勢を緩めることなく迎えた同37分、ペナルティーエリア手前左で得たFKをティルマンが直接ゴール左隅へ沈める鮮やかな一撃。勝利を決定づける追加点となった。

終盤はボスニア・ヘルツェゴビナもMFケリム・アライベゴビッチやFWエルミン・マフミッチを中心に反撃を試みたが、アメリカ守備陣は最後まで集中力を維持。数的不利の状況でも危なげなく試合を締めくくり、2-0で勝利を収めた。

24年ぶりとなる決勝トーナメント初戦突破を果たしたアメリカは、次戦で優勝候補のベルギー代表と対戦する。ただし、殊勲の先制ゴールを決めたバログンは退場処分により出場停止となる見込みで、エース不在という新たな課題を抱えながらベスト8入りを目指すことになる。