“ルフィ”の名を背負うブラジル新星が元王者を粉砕 チャンドラーを1R葬 ライト級戦線に再浮上
【©️UFC】
UFCライト級戦線に、新たな主役候補が名乗りを上げた。
15日(日本時間)、米ワシントンD.C.・ホワイトハウスで開催された『UFC Freedom 250 トプリアvs.ゲイジー』。ライト級マッチでは、ブラジルのマウリシオ・ルフィが元Bellatorライト級王者マイケル・チャンドラーを1ラウンド4分29秒TKOで下した。
ルフィは『ONE PIECE』の主人公モンキー・D・ルフィにちなんで名付けられたことで知られるファイターだが、この日のパフォーマンスは、その異名以上に“本物”だった。
近年のUFCライト級は、イスラム・マカチェフ時代を経て世代交代の局面に入っている。ランキング上位の顔触れが固定化されるなか、次世代スター候補として期待されるルフィにとって、チャンドラー戦は単なるランキング争い以上の意味を持つ一戦だった。
試合開始直後から、ルフィは持ち前のリーチを最大限に活用。前進圧力をかけるチャンドラーに対し、長いジャブとストレートで距離を支配する。元王者は得意のレスリングへつなげる機会をうかがったが、ルフィの打撃がそれを許さない。
ラウンド終盤になると流れはさらに一方的となる。ケージ際でルフィのワンツーが炸裂し、続くヒザ蹴りでチャンドラーの動きが鈍る。タックルで打開を図ったチャンドラーだったが、迎撃の右アッパーを浴びて大きく体勢を崩した。
そしてフィニッシュは圧巻だった。
距離が開いた瞬間、ルフィが放った後ろ回し蹴りがチャンドラーを直撃。ぐらついた相手に右フックを叩き込み、膝をついた元王者へさらに追撃のパンチを連続で浴びせる。防戦一方となったチャンドラーを見たレフェリーが試合をストップした。
キャリア13勝のうち12KOという数字が示すように、ルフィの最大の武器は破壊力だ。しかし、この試合で際立ったのは単なるパワーではない。距離管理、打撃の組み立て、そしてフィニッシュへ至る判断力。そのすべてがトップ戦線にふさわしい水準に達していた。
【文:高須基一朗】


