ONE ブラックサムライ 折居大河選手が示した非凡な才能 衝撃KOでONE本戦契約、日本人MMA界の新たな可能性に

2026.6.6

【©️ONE Championship 】

6月5日(日本時間)、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 157』。第1試合 バンタム級MMAマッチに出場した折居大河選手(JB Dream Fitness Gym)が、フリアン・マヨルガ選手(米国)を相手に衝撃的なKO勝利を収め、ONE Championship本戦契約を勝ち取った。


ブラックサムライの異名を持つ折居選手は、フィリピンを拠点にキャリアを積み上げてきたファイターだ。フィリピンMMA団体PCCのフェザー級王者として実績を残し、プロデビュー以来、全試合をフィニッシュで終わらせてきた。その攻撃性と決定力は、以前から現地関係者の間でも高く評価されていた。

今回の勝利は、単なる「連勝」の一言では片付けられない意味を持つ。

対戦相手のマヨルガ選手は、今年2月の『ONE Friday Fights 142』でプロデビューを果たし、アマチュア修斗全国優勝経験を持つTOTTI選手(鴻巣敏彦選手)をKOで下した実力者。勢いとフィジカルを兼ね備えた危険な相手だった。

試合序盤、マヨルガ選手はプレッシャーを強めながら前進。対する折居選手は、無理に打ち合わず、サークリングとカーフキックでリズムを作っていく。相手の重心や踏み込みを丁寧に観察しながら距離を測る姿には、単純な“打撃系ファイター”とは異なる冷静さがあった。

決着は、一瞬だった。

マヨルガ選手の左フックが空を切った直後、折居選手の右ストレートが鋭く打ち抜かれる。カウンターは完璧なタイミングで入り、マヨルガ選手はそのまま崩れ落ちた。追撃の鉄槌連打を受けたところで、レフェリーが試合を止めた。

特筆すべきは、その「仕留め方」だろう。

単に強打を振り回すのではなく、相手の攻撃を誘い、隙が生まれた瞬間に最短距離で打ち抜く。まさに刀を抜いて一瞬で切り落とす抜刀術のような戦術。

ONEが求める“世界基準のフィニッシュ能力”を、

折居選手はわずか数分で証明してみせた。

近年、日本人MMAファイターの海外進出は加速している。

一方で、世界トップ戦線に定着できる選手は決して多くない。そうした中で、折居選手が持つ「倒し切る能力」は、国際舞台で生き残る上で大きな武器になる。

今回の勝利により、折居選手はパフォーマンスボーナスとともにONE本戦契約を獲得。キャリアにおける大きな転機を迎えた。