フィリーズがトムソン監督を電撃解任 低迷スタートで決断 4月中の異例人事に波紋
2026.4.29
米大リーグのフィラデルフィア・フィリーズは4月28日(日本時間29日)、ロブ・トムソン監督の解任を正式発表した。シーズン開幕からの不振を受けた異例の早期決断で、後任にはドン・マッティングリー氏が暫定的に指揮を執る。なお、ボストン・レッドソックスのアレックス・コーラ監督に続き、今季2例目の監督交代となった。
今季のフィリーズは、主砲のカイル・シュワーバー選手と大型契約を結ぶなど戦力維持に成功したものの、開幕直後から歯車がかみ合わず低迷。ここまで9勝19敗と負けが先行し、同地区のニューヨーク・メッツと並んで4位に沈んでいた。球団は巻き返しを図るべく、4月中という異例のタイミングで指揮官交代に踏み切った。
今回の人事に伴い、ダスティ・ワサン三塁コーチがベンチコーチへ昇格。さらにマイナーで指揮を執っていたアンソニー・コントレラス氏が三塁コーチに就任するなど、首脳陣の再編も同時に進められた。
62歳のトムソン氏は現役時代に目立った実績こそなかったが、引退後はコーチとしてキャリアを積み重ね、ニューヨーク・ヤンキースでベンチコーチを務めるなど評価を高めた。2022年6月にはジョー・ジラルディ監督の解任を受けてフィリーズの指揮官に昇格。同年は就任後にチームを立て直し、11年ぶりのポストシーズン進出とワールドシリーズ進出に導いた。
その後も安定した成績を残し、2023年以降は90勝以上をマーク。2024年には13年ぶりの地区優勝を達成するなど、チームをポストシーズン常連へと押し上げた実績を持つ。通算成績は5年間で355勝270敗と高い勝率を誇ったが、今季の出遅れが最終的な判断を左右した形となった。

