Krush182後楽園が最高潮の爆発！璃明武選手、激戦制しベルト4度死守“手の内を知る”村田選手との攻防で王者の真価示す

2025.11.30

【©️K-1】

格闘技イベント『Krush.182』が11月29日、東京・後楽園ホールで開催。
この日の大会で最も大きな歓声と拍手を浴びたのが、ダブルメインイベント第1試合、Krushスーパー・バンタム級タイトルマッチだった。

王者・璃明武選手（K-1ジム総本部チームペガサス）は、

8戦無敗で勢いを持つ挑戦者・村田健悟選手（ALONZA ABLAZE）を相手に、フルラウンドで堂々の3-0判定勝ち。プレッシャーののしかかる4度目の防衛戦を見事に突破した。

両者は以前から互いのジムが研究し合う関係にあり、同門の流派を継承するジム。

序盤はお互いの、この日の戦略と癖を読み合う高度な攻防が続いた印象が強い。1R、璃明武選手は距離を支配し、パンチから蹴りへ流れる滑らかなコンビネーションを展開。村田選手は蹴りからの接近戦で強烈なボディを返し、会場の期待を一気にヒートアップさせた。

試合が大きく動いたのは2R。
璃明武がボディ強打を一発沈めると、一瞬、たじろぎ後退。

この好機を逃さず、そのまま村田をコーナーへ釘付けに。
ヒザ、ミドル、パンチを怒涛の連打で叩き込み、この日最大のどよめきが会場を包んだ。手の内を理解し尽くす相手に対し、王者が“上から覆いかぶさるような手数と圧力”で完全に主導権を奪った瞬間だった。

村田も単発ながらアッパーなどを織り交ぜて応戦し、無敗を守ってきた意地を見せる。

その一撃一撃に観客席が沸き、後楽園は熱気のピークに達した。

3R、村田選手はボディ強打で逆転を狙うが、璃明武選手は接近戦の攻防で優位を譲らず。
ボディ打ちからミドルへ移る職人芸のようなリズムで相手を制し、

文句なしの3-0判定勝ち。
“手の内を知る者同士”の対戦を、最後まで王者の意地と技量と手数が押し切った。

4度目の防衛を果たしたリング上で、璃明武は満員の観客へ力強く宣言した。

「皆さんの支えがあるから強くなれています。
来年はK-1チャンピオンを獲りに行きます。応援よろしくお願いします」

Krushの舞台で磨かれた完成度と、王者としての覚悟。
この夜、後楽園ホールが最も熱を帯びた時間を作ったのは、紛れもなく璃明武選手と

村田健悟選手の両選手のファンの歓声だった。

【文：高須基一朗】