ジャッジが特大24号本塁打!3打点で打点リーグトップに浮上、打率と本塁打の二冠に加え13年ぶりの3冠王も視野に
【AP】
2025年6月10日(日本時間11日)、敵地カンザスシティで行われたヤンキース対ロイヤルズ戦で、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)が圧巻の活躍を見せた。
試合はヤンキースが16安打10得点で快勝し、連敗を2で止める結果となったが、注目はジャッジの一打だ。初回の第1打席で放ったのは、堂々の24号2ラン。左腕キャメロンの速球を強振し、打球速度は117.9マイル(約189.7キロ)、飛距離は驚異の469フィート(約143メートル)に達した。この本塁打はビルの11~14階相当の高さ(最高到達点112フィート=約34.1メートル)を誇り、MLBスタッツの公式X(旧ツイッター)によれば、ジャッジの通算で7番目の飛距離となる特大弾だ。
現地スタジアムはこの一発に騒然となり、ヤンキースナインも驚きを隠せない様子だった。スポーツ専門局ESPNの敏腕記者ジェフ・パッサン氏も「何百試合も観戦してきたが、あそこまでボールが飛んだのは見たことがない」と感嘆のコメントを投稿している。
さらに6回の第4打席では右前打を放ち、この日3打点目をマーク。これにより打点は58に到達し、ア・リーグトップに躍り出た。打率も一時は.398とし、5月21日以来となる打率4割近くまで迫った。
8回の第5打席は二ゴロに倒れたものの、打率は.396とリーグトップを維持。本塁打はマリナーズのローリーに2本差のリーグ2位に位置し、打点はレッドソックスのディバースを抜いてトップに立った。これらの数字から、2012年のタイガース・カブレラ以来13年ぶりとなる「3冠王」獲得も現実味を帯びている。
さらにMLB公式Xは、「シーズン中に240本以上のヒットを記録した最後の選手は2004年のイチロー(262安打)。アーロン・ジャッジは何本安打を打つだろうか?」と話題を呼んだ。ジャッジはこの日終了時点で97安打を記録し、年間241安打ペースでヒットを量産中。長打だけでなく安打数でも球界屈指の成績を誇り、まさに驚異のシーズンを送っている。