地上波放送 GOAT-3-第3試合 笠原友希選手が無敗のフランス強豪ドリディを撃破!左ハイキックでダウン奪取、悲願のISKA世界王座を獲得

2026.10.25

キックボクシングフェス.3「GOAT」が10月25日、東京・テレビ東京天王洲スタジオで開催され、第3試合のISKA K-1ルール世界スーパーライト級王座決定戦(3分3R・延長1R)で、笠原友希(シーザージム)がソヘイユ・ドリディ(フランス/Team FC Creusotin)に判定3-0で勝利。念願のISKA世界王座を獲得した。

判定は29-27、29-27、30-26。無敗を誇るフランスのハードパンチャーを相手に、笠原は持ち味のスピードと技術を生かした攻防を展開。最終3ラウンドに左ハイキックでダウンを奪い、世界王座を引き寄せた。

地上波生中継の注目カードで、日本のトップファイターが世界の強豪を迎え撃つ一戦。試合前からKO決着を予告していたドリディに対し、笠原は最後まで攻める姿勢を崩さず、技術とフィジカルの両面で対抗した。

 


▪️10戦10勝8KOのフランス強豪 ドリディとの技術戦


試合前から注目されていたのは、ドリディの攻撃力と笠原の対応力だった。

2005年生まれのドリディは、試合前の公表戦績が10戦10勝(8KO)。ISKAの欧州スーパーライト級王者で、パンチの技術とローキックを強みとする21歳の新鋭だ。試合前のインタビューでは、経験豊富な笠原との対戦を高く評価しながらも、3ラウンドまでのKO決着を目標に掲げていた。

一方の笠原は、シュートボクシング(SB)を代表する実力者。SB日本スーパーフェザー級王座に加え、フェザー級王座も獲得した実績を持つ。団体の枠を越えた強豪との対戦も重ねており、今回の世界王座戦は、自身の進化を示す重要な機会となった。

今年5月の「GOAT」では元K-1王者の軍司泰斗に判定で敗れたが、8月のシュートボクシングではロムイーサンに判定勝ち。再び世界のベルトを懸けた舞台に立った。

身長175センチの笠原に対し、ドリディは167センチ。体格差だけでなく、相手の強打をどうかいくぐり、先に攻撃を当てるかが勝負のポイントだった。

 

▪️1R ドリディが右ハイキックを連発 序盤から仕掛ける

第1ラウンド、ドリディは開始早々から右ハイキックを繰り返し、積極的に攻撃を仕掛けた。

パンチだけでなく蹴りも織り交ぜ、笠原の反応をうかがうドリディ。右ハイキックを繰り返す攻め方には、単発の大技にとどまらない狙いも感じられた。

笠原は相手の攻撃を見極めながら対応。ラウンド終盤にはバックハンドブローが交錯し、一瞬、笠原の体勢が崩れる場面もあった。

ドリディの攻撃の多彩さが印象に残る立ち上がりとなったが、笠原も大きく崩れることなく、次のラウンドにつなげた。

 

▪️2R 笠原選手の回転力が上回る 譲らない打ち合い

第2ラウンドに入ると、ドリディは右ハイキックから右ストレートへとつなぐ変則的な攻撃を見せた。蹴りへの対応を迫りながらパンチを打ち込む、強打者らしい組み立てだ。

これに対し、笠原は相手の攻撃をかいくぐり、右のボディーをクリーンヒット。近い距離でもしっかりと攻撃を返し、手数と技の回転率で上回る場面を作った。

注目すべきは、笠原が技術だけでなくフィジカル面でも引けを取らなかったことだ。ドリディの強打を警戒しながらも、攻撃を受け身でしのぐのではなく、自ら前に出て応戦。互いに一歩も譲らない展開が続いた。

ラウンド終盤には、両者の攻撃が激しく交錯。KOを狙う姿勢を隠さない両者が、勝負を決める一撃を求めて攻め合った。

無敗のドリディに対し、笠原は手数とスピード、そしてフィジカルの強さを示す。勝負の行方は最終ラウンドへと持ち越された。

 

▪️集中力を切らさずに左ハイキックが鮮やかにヒット!ダウンを奪い世界王座へ

勝負の第3ラウンド、笠原が決定的な場面を作った。

相手の視界の外から放った左ハイキックがクリーンヒット。ドリディからダウンを奪い、勝利を大きく引き寄せた。

それまで互角の攻防を繰り広げてきた両者だったが、最後に試合を動かしたのは笠原の蹴りの技術だった。相手の強打を警戒しながら攻撃を組み立て、決定機を逃さずに仕留めた。

ドリディもバックハンドブローなどで反撃を試みたが、笠原は最後まで攻める姿勢を維持。ダウンを奪った後も守りに徹することなく、積極的な攻撃を続けた。

試合終了のゴングが鳴り、判定は29-27、29-27、30-26の3-0。笠原が勝利を収め、ISKA世界スーパーライト級王座を手にした。

8歳から格闘技を始め、何度も挫折を経験してきたという笠原。今回の世界王座獲得は、長年にわたって積み重ねてきた努力が形になった瞬間だった。