ONEでは無敗の20歳同士がルンピニーで激突 石井寿来選手 vs “ペットヌン”「次の主役」を決める一戦の意味
【©️ONE Championship】
タイ・ルンピニースタジアムに、静かな熱を帯びたカードが投下された。
2026年2月13日(金)に開催される『ONE Friday Fights 142』で、ONE無敗を誇る20歳の新鋭同士・・・石井寿来選手(Exindecon Gym)と“ペットヌン”ことアイザック・モハメッド(アルジェリア/フランス)が激突する。
いずれも将来を嘱望される若手でありながら、すでに「次のステージ」を視界に捉えつつある存在だ。この一戦は、単なる若手対決ではない。
ONE本戦契約へ向けた“選別の試合”という意味合いを強く帯びている。
▪️タイ仕込みのサラブレッド、石井寿来の現在地
ジュライ・ウォーワンチャイのリングネームで知られる石井寿来は、元K-1王者・石井一成の甥。ジュニア時代からタイ遠征を重ね、2019年3月にはルンピニースタジアムでプロデビューを果たした。
その後、日本とタイを往復しながら着実にキャリアを積み上げ、
WMC日本フライ級
スックワンキントーン・フライ級
BOMスーパーフライ級
KPKBインターナショナル・バンタム級
―実に4つの王座を獲得。国内では2023年7月、強豪ソンチャイノーイに敗れるまで無敗を維持していた。
ONE Friday Fightsには2024年4月に初参戦。以降は勢いが加速する。
ベテラン片島聡志選手との日本人対決を制すると、
ユネス・ムーニンをヒザ蹴りKO、
ハー・リン・オムをハイキックKO、
エンゾ・クラリスをTKO。
4連勝中に3度のパフォーマンスボーナスを獲得し、
ONEでも確かな存在感を示してきた。
前戦は不運なアイポークによるノーコンテストとなったが、
ONE FFでは依然として無敗。
戦績21勝8敗1無効試合という数字以上に、「倒せる若手」として評価を高めている。
▪️“フランスの天才”ペットヌン、その危険な履歴書
対するアイザック・モハメッドは、欧州的なフィジカルとムエタイの殺傷性を融合させた異色の存在だ。
元ラジャダムナンスタジアム認定ライトフライ級王者で、
“フランスの天才ムエタイファイター”の異名を持つ。
とりわけ知られるのが、吉成名高選手と王座統一戦を戦ったプレーオプラーオをKOした一戦だ。激しいヒジの応酬で、相手に32針を縫う深手を負わせたその試合は、彼の危険性を象徴している。
2024年12月には『RWS JAPAN』で来日し、名高選手の王座に挑戦。
大差判定で敗れはしたものの、その存在感は薄れなかった。
ONE FFには2025年5月に初参戦すると、アントニオ・ピアナ、谷津晴之選手を立て続けにKO。2戦連続ボーナスと、結果で評価をつかみ取っている。
今回のカードが注目される理由は明確だ。
ONE FFでの無敗で連勝を続ける20歳同士。
階級はストロー級(-56.7kg)、ムエタイ3分3R。
石井の精度とスピードが、ペットヌンの破壊力を上回るのか。
それとも、欧州×ムエタイの剛性が、日本仕込みの完成度を飲み込むのか。

