井上尚弥選手からダウンを奪った男が次なる標的は中谷潤人選手へ カルデナス「俺は門番じゃない」堂々の挑発宣言

2025.8.4

【©️Ramon Cardenas】

世界が驚いたあのダウン劇から3か月が経過―。
5月、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)をラスベガスでマットに沈めた男、WBA同級1位ラモン・カルデナス(米国)が再び話題の中心に立っている。

12月27日にサウジアラビアで行われる「リヤド・シーズン」で、WBC&IBFバンタム級統一王者・中谷潤人選手(M.T)との激突が浮上していることだ。

計画されているのは、井上尚弥選手とWBC世界スーパーバンタム級1位アラン・ピカソの一戦と同興行。中谷選手の相手候補に急浮上したのが、あのカルデナスだ。

井上選手に8回でTKOで敗れはしたものの、王者からダウンを奪った事実は色褪せない。

来春に予定される井上—中谷の“東京ドーム決戦”を前に、この一戦は中谷選手にとって格好の試金石となる。

リングマガジンの取材に応じたカルデナスは、率直な物言いで挑発を交える。
「中谷が、井上と互角に渡り合った相手と拳を交えたいのは自然なことだろう。

でも俺は誰の“ゲートキーパー”でもない。

理にかなっていれば、喜んでやる。

俺は勝つためにリングに立つ。金だけが目的じゃない。

その覚悟を知っているからこそ、ファンは俺の試合を待ち望むんだ」

先日来日した際には街中で写真を求められ、知名度の上昇を実感。「井上戦後、人生は一変した。子どもの頃から夢見た舞台に立っている」と胸を張る。今後については「まずはスーパーバンタム級でベルトを狙うが、井上が残る可能性もある。フェザー級も視野に入れている。まだ統一王者がいないし、獲物は多い」と貪欲だ。

さらに、井上選手が9月14日に名古屋で対戦するWBAスーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフと同じジョエル・ディアス門下で、日々汗を流していることも明かす。「井上とアフマダリエフは、ファンを熱狂させる最高の試合になるはず。俺もワクワクしているよ」

井上選手からダウンを奪った男が、中谷選手とのリングで再び世界を震わせるのだろうか!?