いよいよ今夜決戦!与座優貴選手が元王者ペッタノンと激突。「全局面で上回ってKO、本物を証明する」
【©️ONE Championship】
18日・・・今夜、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催される『ONE Friday Fights 116』。注目のバンタム級キックボクシングマッチで、日本の与座優貴(team VASILEUS)が、元ONEバンタム級ムエタイ世界王者ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)との大一番に挑む。与座にとってはONE参戦2戦目。
伝統と格式のリングでキック界で“怪物”であることを証明する絶好のチャンスが、いよいよ今夜、訪れる。
▪️初陣で強豪選手を相手に得た手応えと成長への意欲
ONEデビュー戦では、欧州の強豪オスマノフと対戦。
判定勝利を収め、上々の滑り出しを見せた。
「想定を超えてくる相手がONEにはいる。そんな相手に勝てたのは自信になった」と手応えを語る与座選手は、ONEという舞台のスケールの大きさも実感した。
「ルンピニーの満員の観客からの歓声はすごかった。入場から鳥肌が立ったし、あの空気をまた味わいたいと思った」と語る口調には熱がこもる。
▪️ペッタノンとの一戦。「ここで倒せば、ベルトが見えてくる」
今夜の相手ペッタノンは39歳のベテランであり、元バンタム級ムエタイ世界王者。
その実績とテクニックは折り紙付きだが、与座の闘志は揺るがない。
「まさか2戦目で来るとは思わなかった。でもここで倒せば、本当にタイトルが見えてくる。おいしい相手。自分の全てをぶつけて倒したい」と闘志をむき出しにした。
実は過去に、タイでスーパーボンのジムに滞在していた際に軽く手合わせした経験もあるという。
「当時の彼のうまさは衝撃だった。でも今は自分の方が“格闘技に懸ける想い”で上回っていると思う」と言い切った。
▪️ペッタノンの強みと、その攻略法
対戦相手としての印象を問われると、「うまさ、雰囲気、そしてフィジカル」と評価を口にしたが、「映像を研究して弱点は把握している。倒せるイメージもあるし、ボーナスも狙いたい」と、冷静かつ貪欲に語る。
「ど派手にKOして、ONEでやっていける実力があることを証明したい。ベルトを本気で狙うなら、ここは落とせない」
与座の視線の先には、すでにその先の景色が見えている。
与座の代名詞である重い蹴りについて話が及ぶと、「今回は技を切り分けて考えていない。蹴りもパンチも、すべての局面で上回る」と語った。
「ペッタノンにも体験したことのないような動きと構成力で倒すつもりです」
これまで以上に“全方位”からの攻めを強調しており、試合内容にも期待が高まる。
ペッタノン自身も、「もし与座が自分を倒せば、本物だ」と語っているという。
この言葉に対して与座は、「まさにその通り。自分はそれを証明するために戦いに来た」ときっぱり。
11月に予定されているONEの日本大会出場についても、「この試合でしっかり勝って、堂々と出たい。』と意欲を示した。
ルンピニーのリングで、与座優貴選手がその言葉を現実してくれるはずだ。
【文:高須基一朗】