RIZIN.55=千春が怪物くんを圧倒、2R鉄槌連打で衝撃TKO! RIZINデビュー戦で実力証明 実弟・賢民の参戦も榊原CEOに直談判

2026.11.8

11月8日、千葉・LaLa arena TOKYO-BAYで開催された『RIZIN.55』で、新鋭ファイターの千春が鮮烈なインパクトを残した。

対戦相手は、シュートボクシングを主戦場に活躍し、MMAでも豊富な経験を持つ鈴木博昭。ブレイキングダウンへの出場でも知られる“怪物くん”に対し、千春は序盤から積極的に仕掛け、右ストレートでダウンを奪取。さらに第2ラウンドにはグラウンドで圧力をかけ、最後は容赦ない鉄槌の連打でレフェリーストップを呼び込んだ。

結果は千春のTKO勝利。地下格闘技から実績を積み上げ、Fighting NEXUSフェザー級王者としてRIZINの舞台にたどり着いた25歳が、その実力を大舞台で示した。

試合後には、実弟でFighting NEXUSライト級王者の賢民についても言及。榊原信行CEOにRIZIN参戦を直訴し、兄弟そろっての大舞台進出という新たな目標を打ち出した。

 


▪️右ストレートで先制ダウン 千春が見せた積極性


「新たな路上の伝説」というキャッチフレーズを背負ってRIZINデビューを迎えた千春。ストリートを出発点に地下格闘技で経験を重ね、Fighting NEXUSの頂点に立ったファイターだ。

その初陣で対峙したのは、41歳のベテラン・鈴木博昭だった。

シュートボクシングで数々の実績を築き、打撃を軸に国内の格闘技シーンを長く支えてきた鈴木は、千春にとって決して容易な相手ではない。経験値で上回るベテランを相手に、どこまで自分の持ち味を発揮できるかが試される一戦となった。

試合が始まると、鈴木は左のインローを繰り出しながら慎重に距離を測る。一方の千春は、リーチの優位性を生かして間合いを調整。相手の動きを見極めると、鋭い右ストレートを打ち込み、鈴木からダウンを奪った。

いきなり試合を動かした千春だったが、鈴木も経験豊富なファイターらしく冷静に立て直す。ダウン後も慌てることなく対応し、簡単にはペースを渡さない。若さと勢いだけでは押し切れない、ベテランの対応力も垣間見えた。

 

▪️グラウンドで主導権を掌握、最後は鉄槌の猛攻

第2ラウンドに入ると、千春はさらに攻撃の幅を広げる。

鈴木はステップを使って出入りを繰り返し、相手に的を絞らせない動きを見せた。これに対して千春はテイクダウンを仕掛け、試合をグラウンドへと移行させる。最初の展開では決定打に至らなかったものの、攻撃の選択肢を増やしながら試合を組み立てていった。

その後、打撃でも鈴木を追い込み、出血させるなど攻勢を強める千春。再びグラウンドに持ち込むと、鈴木のガードを突破して上から攻撃を展開した。

パウンドを浴びせ、さらに鉄槌を連続で打ち込む。鈴木が防御を試みるなか、千春の攻撃は止まらず、レフェリーが試合をストップした。

第2ラウンドでのTKO決着。打撃でダウンを奪い、最後はグラウンドで仕留めるという勝ち方は、千春の攻撃力と試合を決め切る能力を印象づけた。

RIZIN初参戦で、実績あるベテランを相手にフィニッシュ勝利を収めたことは、今後のキャリアを考えるうえでも大きな一歩となりそうだ。

 


▪️実弟・賢民の参戦を直訴、兄弟でRIZIN出場なるか


千春が試合後に示したのは、自身の今後だけではなかった。

実弟の賢民は、Fighting NEXUSライト級王者として活動し、ブレイキングダウンへの出場経験も持つファイター。千春は榊原信行CEOに対し、弟のRIZIN参戦を直接アピールした。

自身がデビュー戦で結果を残した直後に、弟の参戦まで求めた千春。そこには、兄弟そろってRIZINの舞台に立ちたいという思いもうかがえる。

朝倉未来・海兄弟が格闘技界で大きな存在感を築いてきたように、兄弟で競技の第一線に挑むファイターは、競技面だけでなくストーリーの面でも注目を集める。千春・賢民兄弟が今後どのような足跡を残すのかも興味深い。

もっとも、RIZIN参戦が実現するかどうかは今後の交渉や大会側の判断による。今回の直訴が具体的な出場につながるのかは、現時点では明らかになっていない。

まずは千春が、デビュー戦で鮮烈な結果を残した。鈴木博昭からダウンを奪い、最後は鉄槌の連打で勝負を決めたその内容は、新たなファイターの登場を印象づけた。